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“琵琶湖天然瓦斯”絵巻で紹介 大津市歴史博物館で展示

天然ガスを詰めたボンベを船にのせ運ぶ場面を描いた絵巻物=大津市歴史博物館提供

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 太平洋戦争中から戦後にかけて、琵琶湖周辺で行われた天然ガス事業を紹介した絵巻物「琵琶湖天然瓦斯(がす)縁起」が、大津市御陵町の市歴史博物館で展示されている。六月十七日まで。

 天然ガスは戦時中の燃料不足を契機に注目され、戦後の一時期まで試掘や採掘が進められた。一九四三(昭和十八)年に市内で設立された会社「琵琶湖天然瓦斯」(五〇年に休業)が、社史として四六年に制作。太古の昔から藻などが堆積し、天然ガスが出るようになった経緯を説明しているほか、草津市の農地に採掘機を置き、パイプでガスを工場に送り、作業員がボンベに詰めて出荷する様子など、日本画家の松宮左京が水墨画を思わせる作風で仕上げた。

 戦時中や戦後、大津市の浜大津駅と高島市の今津駅を結んでいた江若(こうじゃく)鉄道(六九年廃線)の列車が、天然ガス仕様に改造されて走る様子も描かれている。学芸員の木津勝さん(48)は「これまで天然ガス事業のまとまった資料は見つかっていなかった。当時の雰囲気が分かる貴重なもの」と話している。

 絵巻物は二〇一七年度の新収蔵品展で紹介。同展では江戸時代の浮世絵師、歌川広重(一七九七〜一八五八年)の傑作とされる「保永堂版 近江八景内 瀬田夕照」など十四点も並ぶ。観覧料は一般三百二十円など。月曜日休館。

 (市川勘太郎)

天然ガスをボンベに入れる場面について話す木津さん=大津市御陵町の市歴史博物館で

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