トップ > 滋賀 > 5月3日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

甲賀の茶、収量「3割減も」 寒さと乾燥で枯死

寒干害の被害に遭い、枯れて赤くなった部分が目立つ茶園=甲賀市信楽町で

写真

 県内有数のお茶どころ、甲賀市の茶が、四十一年ぶりの「寒干害(かんかんがい)」に見舞われている。冬の厳しい冷え込みと乾燥で枝が枯死する被害で、関係者は収量の大幅な減少を危惧している。

 二日には、日本五大銘茶の朝宮茶の産地、同市信楽町で出品茶の茶摘みが始まった。夏に審査がある関西と全国の茶品評会に茶農家五軒が出品予定で、片木享央(たかお)さん(58)の茶園には、市内外から約百人が集合。三日月大造知事や岩永裕貴市長も加わり、手摘みした。

 片木さんは「四月の暖かさで芽がよく伸び、良質なお茶になりそう」と期待。ただ、信楽町茶業協会長の山本顕さん(63)は「朝宮茶全体の収量は、例年より三割以上減る可能性もある」と話す。一月に氷点下一〇度近くまで下がる日が続き、その後も強風や少雨で乾燥。水分を失い、枝まで枯れてしまう株が相次いだためだ。

 副協会長の井田龍平さん(59)も「多くの茶農家が植え替えを余儀なくされた一九七七年ほどではないが、上層を刈り取って枝の再生に期待をかける農家も少なくない」と明かす。

 一方、同市土山町のJAこうか土山支所では同日、全農県本部主催の荒茶共同販売会の初市があった。土山茶の十農家から、煎茶とかぶせ茶の計四十五点が出品され、一キロの平均単価は三千五百三十四円と昨年より高め。最高単価は一万二千五百円だった。

 県茶業会議所(同市)の和田龍夫事務局長(66)は「香りや味がしっかり乗った良質の茶葉が出ていた。朝宮より標高が低い分、回復は早いが、土山でも寒干害の影響は若干ある」と話す。

 (築山栄太郎)

出品された荒茶をチェックする茶業関係者ら=甲賀市土山町で

写真
 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索