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SDGsって何だろう 学生の認知向上へ県事業

SDGsの実現に向け、過疎地域の活性化を目指すプロジェクトを考案して発表する学生たち。県などが開いたワークショップで最優秀賞に選ばれた=県公館で

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 国連が掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs=エスディージーズ)の取り組みへの参画を表明している県は、学生のSDGsに対する認知度向上を目指す事業「キャンパスSDGs滋賀」を2018年度から新たに始めた。未来を担う若者が取り組みに参加するよう促したい考えだ。

 SDGsは、国連加盟国全てが三〇年までに取り組むとまとめた行動計画。国連総会で一五年に全会一致で採択された。十七分野の目標(ゴール)と百六十九項目(ターゲット)からなり、「すべての人に健康と福祉を」「人や国の不平等をなくそう」といった目標を掲げている。

 県は昨年一月、SDGsの達成を目指す視点を行政運営に取り入れていくと表明。国連でSDGsを所管する責任者を招いてシンポジウムを開くなど、都道府県レベルでは先進的な取り組みを進めている。県内の経済界でも賛同が広がる。

 こうした施策の一環として、県は昨年十二月、滋賀経済団体連合会や環びわ湖大学・地域コンソーシアムの協力を得て、学生向けのワークショップを開いた。SDGsの達成に向けた企画提案をつくる内容で、県内外から三十一人が参加。過疎地域の活性化や、フードロス(食べ残し)の削減、ライドシェア(車の相乗り)の普及による環境負荷の削減などのプロジェクト化に知恵を絞り、互いに発表し合った。

 学生は卒業後、企業や行政、NPOなどで中核を担うことが期待される存在だ。県の担当者は「異なる大学の学生同士が親睦を深め、SDGsへの参画意識を高める良いきっかけになった」と振り返る。

 だが、SDGsに対する学生の認知度は低いのが現状だ。同コンソーシアムが昨年度、県内の大学、短大に在学する学生七千人を対象に行った意識調査によると、SDGsを「全く知らない」と答えた学生が65・4%と大半を占めた。

 反対に「実現に貢献するために何らかの行動・活動している」は2・3%、「何かできないか考えたことがある」は4・6%、「目標があることは知っている」は7・9%などだった。県の担当者は「現状、SGDsの実現に取り組むのは、意識の高い一部の学生にとどまるとも言える」と認める。

 新事業では、県立大をSDGsを理解する人材を育成・輩出する拠点と位置付け。県内の大学で単位互換ができる共通講義の科目化や、県内外の学生が集まる学生大会の開催などを想定しているという。

 県の担当者は「学生が社会に出た後、SDGsの達成を意識した活動を、地域や企業で広げてくれれば」と期待している。

 (角雄記)

 

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