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タンデム自転車、県内公道OK 「ビワイチ」観光振興など期待

前に座るセンター職員に声を掛けながらタンデムに試乗する村元さん(左)=彦根市松原で

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 2人乗りの「タンデム自転車」が、今月から県内の公道を走行できるようになった。琵琶湖を自転車で1周する「ビワイチ」の人気が高まっており、サイクリストを呼び込むのが狙い。さらに後部座席はハンドル操作が不要なため、視覚障害者の利用も期待されている。

 タンデムは前後の座席に二人で乗り、それぞれペダルをこぐのが特徴。二人でこぐためスピードが出やすい半面、一人乗りの自転車より全長が長いため横風を受けやすく、小回りが利かないという。

 県によると、観光振興を図って解禁する自治体が近年増えており、中部地方では愛知、長野県などで乗れる。滋賀では視覚障害者の団体などから要望があり、県が道路交通法施行細則を改正した。

 県警交通企画課によると、タンデムは軽車両だが、一人乗りの自転車と異なり、リヤカーや人力車などと同じ分類に該当する。歩道の通行はできず、「自転車を除く」の補助標識の対象外になる。

 これまでに他府県でタンデムの目立った交通事故は発生していないというが、交通企画課の担当者は「タンデムに乗る時は交通ルールを守り、道路環境に十分注意して運転してほしい」と呼び掛ける。

 (成田嵩憲)

◆風切る感覚心地いい

 彦根市松原の県立視覚障害者センターで六日、視覚障害のある村元三代子さん(69)=同市=ら二人がタンデムに試乗した。後部座席に乗り、センターの女性職員とともに、センター近くの交通量の少ない市道を走った。

 村元さんは、職員の「いち、にー、さん」の掛け声に合わせてペダルを踏み出した。こぎ始めは少しよろけたものの、速度が出るにつれて車体が安定。気持ち良さそうに約三百メートルを運転していた。

 村元さんは初めてタンデムに乗ったといい「二十五年ぶりの自転車は、風を切る感覚が心地良かった」と顔をほころばせた。今後については「タンデムに乗っても危なくない場所が増えてくれれば」と願った。

 タンデムの公道走行を県に要望していた県視覚障害者福祉協会の山野勝美副会長(66)=彦根市=は「私たちが日常生活で使うには課題も多いが、期待や希望も大きい。ビワイチにもいつか挑戦してみたい」と話した。

 (大橋貴史)

 

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