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近江、闘志見せた 選抜高校野球

スタンドあいさつを終え引き揚げる近江ナイン=甲子園球場で

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 第九十回選抜高校野球大会九日目の三十一日、県勢は第二試合で彦根東が花巻東(岩手県)に0−1、第四試合で近江が星稜(石川県)に3−4でともにサヨナラ負けし、8強入りを逃した。近江は初回に2点を先制し序盤で主導権を握るも、六回に追いつかれ、最後に振り切られた。

近江−星稜 6回表近江1死一塁、適時三塁打を放つ木村選手(右)=甲子園球場で

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◆<湖風> けが泣き、意地の一打

 けがに泣いた「蒼(あお)侍」の意地の一打。このセンバツが復帰戦となった木村龍之介選手(三年)が3点目を決める適時三塁打を放ち、真っ青に染まった一塁アルプススタンドの熱気は頂点に達した。

 昨年八月半ばの練習試合で、盗塁を試みて相手遊撃手とぶつかり、左足の腓骨(ひこつ)を二カ所骨折した。足首の靱帯(じんたい)も二カ所損傷し、練習復帰は今年の正月から。現三年生の中でも早くにベンチ入りし、多賀章仁監督(58)に見込まれて両打ちを習得するなどしていただけに、悔しさも募った。

 練習復帰後は、治療の過程で左足から取り出したボルトを、かばんに入れて常に持ち歩いた。理由は「自分自身を奮い立たせるため」。やる気は十分だった。

 徐々に調子を取り戻し、今大会では打順九番で再びベンチへ。自分が打つよりも、次につなぐ意識で臨んだ。

 2点を先行して迎えた六回は、追い込まれてからも食らいつき、八球目を「なりふり構わず打って」適時三塁打にした。必死すぎて球種すら覚えていない。それでもここぞの一発に、自分でも少し感心した。三塁コーチャーの茨木寿弥選手(同)は、三塁で木村選手の頭をポンとたたいた。「努力するところを見てきたから、よくやったなと言いました」

 完全復活を告げる一発を放ったものの、試合には敗れた。それでもサムライは前向きだ。「いい球場でいい試合をさせてもらい、自分たちの力が少しは全国に通用すると分かった。夏に向けて、また頑張るだけです」

 (高田みのり)

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