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人や資金確保へ課題 草津の「フードバンク滋賀」

集まった人に食料品を配るフードバンク滋賀の太田代表=大津市で

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 安全に食べられるのに廃棄されてしまう食品を、要支援者に届けている「フードバンク滋賀」(草津市)が、人材や資金確保の壁にあたっている。要支援者が増え続ける一方で支援ボランティアは減少しているためで、行政支援のあり方が今後課題になりそうだ。

 とある住宅街の一角に止まったフードバンク滋賀の車に、十人ほどの人が集まる。親指が破れてスポンジ材がのぞくボロボロの靴を履いた男性は、スタッフから豆菓子を受け取ると、ホッとしたように菓子の袋を握りしめた。

 フードバンク滋賀は、県のフードバンク活動の先駆けとして、代表の太田茂雄さん(37)らが二〇一〇年に設立。毎週水、土曜日に、店舗や農家から譲り受けた食品を要支援者へ届けている。バンクが抱える要支援者は少なくとも毎回百五十人、五十世帯に上り、この一年で三十人、十五世帯は増えた。

 一方、スタッフは高齢化などを理由にこの一年で五人が辞めた。現在活動を手伝うのは七〜八人で、食品の引き取りや配達ができる「ドライバー」は五人にとどまる。大津や甲賀など湖南各地を回るため、ドライバーは最低でも一日百五十キロを運転する。配達終了が午後十時を過ぎることもあるという。資金不足も深刻で、配達に使う車はドライバーの個人所有、月二万〜五万円のガソリン代もドライバーの負担だ。

 行政によるフードバンクへの支援について、県の担当者たちは国による取り組みや支援制度が成立していないことを理由に「県単独で予算を組むのは難しい」と話す。

 太田さんは「行政からは要支援者の紹介ばかり。活動にかかる負担を軽減する支援はなく、これ以上要支援者を増やせない」と話しており、行政支援の必要性を訴えている。

 ボランティアスタッフへの応募や支援の申し出など、問い合わせはフードバンク滋賀・太田茂雄代表=080(3804)4425

 (高田みのり)

 

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