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野菜高騰…直売所が家計に助け舟 新鮮、割安で人気 

とれたての野菜が安く売られている直売所=甲良町金屋で

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 昨秋の台風21、22号や長雨の影響で野菜が不作となり、スーパーでは、葉物を中心に価格が例年の二倍以上に跳ね上がっている。家計に重い負担がのしかかる中、人気が高まっているのは、安くて新鮮な地元野菜を提供する直売所だ。

 甲良町金屋の道の駅「せせらぎの里こうら」の直売所。午前九時すぎになると、地元の農家が収穫した野菜を陳列台に並べる。

 ホウレンソウ一袋百五十円、ハクサイ一玉二百五十円、シュンギク一袋百三十円、白ネギ二本二百六十円−。形や大きさに差はあるが、良心的な価格の野菜ばかりだ。

 農林水産省が二十四日に発表した全国の食品価格動向調査(十五〜十七日)によると、ハクサイは平年と比べ二・三一倍、大根は二・二二倍と高騰。一方、直売所では平年と同じか、せいぜい一・五倍程度が多い。

 直売所の商品は出荷した農家が値段を付けるのが一般的。せせらぎの里駅長の金織昭人さんは「この値段で野菜を提供できるのは農家の方の努力のおかげ」と話す。おいしい野菜で消費者に喜んでもらおうと、高値になりすぎないよう配慮している姿がうかがえる。

 野菜目当ての来店客が増え、葉物を中心に午前中に売り切れることも。金織さんは「特に、若い女性のお客さんが増えた印象。スーパーで買い物をしていた人たちが直売所を利用し始めたのでは」と推測する。売り上げは昨年の同時期と比べ、四割増しだ。

 多賀町から買い物に訪れた主婦、多林浩子さん(31)は「友人から、直売所は野菜が安いと勧められた。食べてみたら新鮮でおいしいし、週に一回は来たい」と満足げだ。

 東びわこ農業協同組合(JA東びわこ)が運営する四つの直売所でも、昨年の同時期と比べ、来店客が全店の平均で二、三割程度増えたという。

 JA東びわこ愛知川支店に隣接する「やさいの里あいしょう館」の販売員も新規の来店客の増加を実感している一人。安さを求めて訪れたお客さんが野菜の質の良さにも驚いてくれたといい「直売所のいいところが伝わっている」と喜ぶ。

 せせらぎの里の金織さんは「値段のことはもちろん、農家の方が大切に育てた新鮮でおいしい野菜の魅力を感じてもらえれば」と期待している。

 (安江紗那子)

 

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