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農家と料理人がタッグ 「米原レストラン」が盛況

料理を前にスマートフォンで撮影する参加者=米原市醒井で

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 米原市の農家と料理人がタッグを組む一夜限りの「米原レストラン」が注目を集めている。食材には名産のそばや野菜を使用。地産地消の取り組みとして7月から3回開いた。いずれも満席となる人気ぶりを見せている。

 企画するのは、市内で農家を営む川瀬篤志さん(47)。三月までは、廃刊になった市内の無料タウン情報誌「まいスキッ!」の編集長を務めていた。

 市内の飲食店などを取材した当時、本業が農家であると告げると、「うちの店に食材を出せないの?」と聞かれることが多かった。農家同士のつながりはあっても、同じ地域にいる農家と料理人が知り合うきっかけがないことに思い至った。

 両者の結び目になる機会をつくりたいと、市の協働事業提案制度に応募。「店と農家がつながりを持てば両者にとっていい」。川瀬さんの思いが認められ、採択。事業費の補助金が認められた。

 米原レストランの会場は、同市醒井の料理店「たち季(き)」。川瀬さんが毎回、食材と調達先の農家、料理人を決め、両者の媒介役となって食材の特徴を生かしたメニューを一緒に考える。料理人が普段とは違う料理に挑戦し、地域の食材と料理の可能性を広げるのも特徴だ。川瀬さんは「農家と料理人が食材に真剣に向き合う機会になる」と話す。

 十二日にあった三回目では、同市朝日の農家、田中隆三さん(58)が育てたブロッコリーやカブを同市春照のフランス料理店の松田将明シェフ(25)が調理した。食前には、川瀬さんが「米原にはクロボクと呼ばれる水はけの良い土が多く、おいしい野菜が育つ」と豆知識も披露。素材の味わいを引き出したブロッコリーのグラタンなどに三十人が舌鼓を打った。「地元の食材を見直すきっかけになれば」と田中さん。

 将来的には、店と農家の直接契約にも期待する。市場を通さず、食材を仕入れれば、店側は農家に味や形、サイズなどを注文でき、農家にとっても生産前からある程度の需要が見込めるため、収益を見通しやすい。

 川瀬さんは「お客さんの反応も予想以上にいい。地元の素材を使った食のイベントにつなげられれば」と将来を見据える。

 レストランは来年度まで不定期で開かれ、次回は来年二月に予定。詳細は会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックで「米原レストラン」を検索。

 (大橋貴史)

 

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