トップ > 滋賀 > 12月6日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

昨季の倍、でも平年の4割止まり 琵琶湖のアユ初水揚げ

 琵琶湖のアユ漁が五日、解禁された。初日の水揚げ量は二・四二トンで、歴史的不漁となった昨季(一・一六トン)の二倍を超える数字だが、平年比では約四割にとどまる。県漁業協同組合連合会(県漁連)は「決して良い数字ではないが、昨季を上回ったなら良しとしないと」と複雑な思いで受け止めた。

 例年の解禁日は十二月一日だが、十月の台風21号により、定置網「えり」の支柱が折れるなどの被害が各地で出たため延期していた。県水産課によると、初日の水揚げ量は不漁の昨季こそ一トン台にとどまったが、ここ数年は六〜九トンを記録する年もあった。

 この時季のアユは「氷魚(ひうお)」と呼ばれる稚魚で、養殖業者に一キロ四千円前後の高値で取引される。今季は一キロ四千六百円で、業者からは昨季より二トン多い二二・二トンの注文があった。

 県漁連は「不漁を経て、希少価値が出ているのかもしれない」と分析し、「二十日くらいまでには注文量をまかないたい」と展望した。「味、香り、姿形のいずれも良い」と品質には太鼓判を押す。

 琵琶湖のアユ漁は昨季、水揚げ量が平年の三分の一程度まで落ち込んだ。これを受けて県は八、九月、例年の二倍超にあたる十八トンの産卵用親アユを人工河川に放流。九月中に三十四億尾が琵琶湖に流れ出たといい、「早期アユ漁に必要な資源は確保できる見込み」としていた。

 県水産課は水揚げ量について、「台風被害や強風により休漁したえりがあることを踏まえれば、悪くない数字だ」と話した。県は、昨季に不漁となった原因の調査結果を年内に取りまとめる。

 (鈴木啓紀、成田嵩憲)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索