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「琵琶湖周航の歌」歌い継ごう 京大に碑

記念碑を披露する吉田さん(左)と関係者ら=京都市の京都大で

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◆加藤登紀子さんが式典に

 旧制第三高校(現・京都大)の学生が作詞した「琵琶湖周航の歌」が誕生百年を迎えたのを記念し、京都市左京区の京都大に記念碑が完成した。二十五日、除幕式と記念イベントがあり、歌を全国に広めた歌手の加藤登紀子さんも出演した。

 記念碑は、かつて三高の校舎があったキャンパスの一角に設置。ステンレス製の看板で、歌詞とともに、ボートをこぐクルーらの写真を記している。裏には、日系アメリカ人のオノ・フィルバートさんによる英訳詞と、当時の周航ルートを示す地図も載せた。

 琵琶湖周航の歌は一九一七年六月、三高の学生だった小口太郎が、ボートで琵琶湖を一周する道中に作詞した。原曲は新潟県出身の青年吉田千秋が作曲した「ひつじぐさ」。当時流行していた同曲に、小口の仲間のクルーが乗せて歌ったことで完成した。三高、京大の寮歌として歌い継がれ、滋賀では「第二の県歌」と呼ばれる。

 記念碑の設置は京都大ボート部のOB会「濃青会」を中心に企画。京大の水泳部、ヨット部、カヌー部など水上スポーツ六団体のOB会も協力し、寄付を集めて実現した。

加藤登紀子さん(中央)とともに琵琶湖周航の歌を歌う出演者や学生たち=京都市の京都大で

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 除幕式に集まった関係者百七十人は、記念碑を囲んで肩を組み、大きな声で歌い上げた。濃青会の吉田保会長は「若い学生たちも、ここに来れば先輩たちの思いに触れられる。歌い継いできた先人への感謝を示せて大変幸せ」と話した。

 除幕式後には音楽祭があり、周航の歌を全国に広めた歌手の加藤登紀子さんが登場。「百万本のバラ」など四曲を披露し、「未来を夢見た青年二人が作った歌が、百年たって歌い継がれている。こんな歌は他にない」と語った。

 京都大のグリークラブや吹奏楽団など六つの音楽団体も出演。会場の五百人全員で周航の歌を大合唱して、行事を締めくくった。

 (野瀬井寛)

 

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