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山岳の道迷い多発 台風で倒木、道荒れる

比良山系の登山道に寄りかかった倒木を動かす関係者ら=大津市提供

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 道に迷う山岳遭難が県内で多発している。装備や下調べなどが不十分な人が多いほか、十月の台風による倒木で登山道が荒れたこともあり、急きょ進路を変えて道に迷う登山客もいた。県警は「倒木や土砂崩れが発生し、迷いやすい環境になっている。迷った時を考えて登ってほしい」と注意を呼び掛ける。

 大津市の比良山系・武奈ケ岳(一、二一四メートル)では二日、京都市から来た二十代の看護師三人が道に迷い、翌朝、捜索していた大津北署員らが同市北比良で発見した。三人にけがはなかった。

 署によると、三人は軽装で懐中電灯などは持っておらず、登山届も出していなかった。登山計画は「朝に武奈ケ岳に入山し、夕方までに下山する」と大ざっぱなものだった。

 同署地域課の折原竜一課長は「いくつかの道に分かれる金糞(かなくそ)峠は台風で道が荒れ、迷いやすい環境だった。迷ったら来た道を戻るのが安全なのに、三人は下山しようとして自分たちの居場所が分からなくなってしまった」と指摘する。

 県警地域課のまとめでは、今年の遭難は八日までに六十三件発生。このうち道迷いがほぼ半数の三十一件で、昨年一年間の三十件を超えた。登山ブームとともに道迷いが増え、近年は遭難件数の半数前後を占める。

 地域課の安田恵介次席は「この時期は日暮れが早く、暗くなると焦ってしまうことも忘れないでほしい。事前に登山計画を細かく立て、登山届を出してほしい」と呼び掛ける。

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 八日には大津市や大津北消防署などが比良山系の山岳パトロールを実施。参加した県山岳連盟会長の伊藤克己さん(74)も「台風の影響で、登山道が分かりにくくなっている場所がある。千メートル級の低い山と甘くみないようにしてほしい」と警鐘を鳴らした。

 (市川勘太郎、成田嵩憲)

 

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