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児童登校に鉄壁の見守り 草津で立命館大アメフット部

小学生の登校を見守る山本さん(左)と仁川さん=草津市笠山で

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 八度の学生日本一を誇る立命館大アメリカンフットボール部「パンサーズ」の選手や学生スタッフが、練習拠点とする草津市で、地元小学生の登校時に見守りボランティアをしている。「競技で強ければいいわけじゃない。地域と深くつながり、応援される存在になりたい」と、今日も早朝の街頭に立つ。

 一日朝、同市南笠東小の通学路。地域住民とともに、ひときわ体の大きな若者二人が登校を見守る。車道に背を向け、内側の歩道に児童を誘導する。「おはようございます」。声を掛けると、児童も慣れた様子で応えた。

 六月から毎週水曜、部の有志計十六人が交代制で務めている。それまでも学校周辺の清掃活動をしていたが、「地域のために他に何かできないか」と大学に相談。草津市と協議し、地元自治会による見守り活動に加わることになった。授業や練習がない早朝の活動であることも、学生が参加しやすい利点だ。

 同部マネジャーで四年の山本勝也さん(21)ら三人で立った初回は、「児童から珍しい目で見られた」。それでも活動を重ねるごとに顔が知られるようになり、今では「パンサーズ!」と声を掛けられることもあるという。

リーグ戦で奮闘する立命館大アメフット部「パンサーズ」=大阪府吹田市のエキスポフラッシュフィールドで

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 活動は強制せず、約百八十人いる部員の自主性に委ねる。「自発的な方が地域の人にも伝わると思って」と山本さん。一日に初めて活動に加わった四年の仁川雄太さん(24)は、「子どもたちが何も心配せず安全に通学できるように、活動を続けていきたい」と笑顔で話した。試合中、応援は大きな力になるといい、「この子たちに試合を見に来てもらえるようになれば」と期待する。

 見守り時に着用するベストには、学校側の計らいでチームロゴが貼ってある。山崎賢校長は「児童と年齢が近いので、子どもたちも身近に感じる」と歓迎する。

 同部は学生日本一を決める「甲子園ボウル」で八度優勝したほか、社会人チームと日本一を争う「ライスボウル」も三度制している。八月末から始まった今季リーグ戦でも快進撃が続くが、「ただ単に強くても、周囲に応援されるチームでなければ意味がない」と山本さん。地域からもっと愛されるチームを目指し、部として長く活動を続けていくつもりだ。

 (鈴木啓紀)

◆他の大学も活動広がる

 立命館大ではアメフット部のほか、本年度は体育会の学生がボランティア団体「AVA」を立ち上げ。アスリート・ボランティア・アソシエーションの頭文字を取ったもので、清掃活動や各地の祭りへの参加などを通じて、地域との関わりを深めている。

 大津市の龍谷大端艇(たんてい)部(ボート部)では、練習場がある瀬田川周辺を地元自治会とともに清掃。同市のびわこ成蹊スポーツ大では特定の部活に限定せず、学生たちが琵琶湖を一斉清掃したり、「びわスポキッズフェスティバル」と題し子どもたちにスポーツの面白さを伝えたりしている。

 

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