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都心型店舗に活路を 平和堂、大津の商店街に食品スーパー

フレンドマート(左)が開店し、空き店舗もほぼなくなった菱屋町商店街=大津市長等の菱屋町商店街で

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 大津市の中心商店街に今月、平和堂(彦根市)が食品スーパーを出店した。高齢者に加え、都心部のマンション建設による子育て世代の取り込みを図り、新たな都心型店舗の可能性を探る。地元商店街も、にぎわいを取り戻す存在に、と期待している。

 食品スーパー「フレンドマート大津なかまち店」は八日、同市長等の菱屋町商店街にオープンした。営業面積は約千三百平方メートルで、二〇一五年四月末に閉店したスーパー、西友の跡地に建つ。社内では「同業が閉店したところへの出店は無謀」との声もあったが、事前調査の結果から出店に踏み切ったという。

 事前調査によると、五百メートル圏内の世帯構成人数は一・九九人で、膳所(二・五八人)や雄琴(二・九七人)などに比べて大幅に少ない。さらに狭い範囲の「足元商圏」では、七十歳以上が22%に達し、一人暮らしの高齢者が多いと推測される。

 一方で、子育て世代とされる三十〜四十代も27%に上る。市中心部のマンション建設が増えたためとみられ、地域の保育園や幼稚園では、園児数が少しずつだが増えてきているという。

 こうしたことから平和堂は、高齢者と子育て世代に焦点を合わせれば採算が取れると判断。高齢者対応として車いすが通れる通路幅の確保や介添えサービスなどバリアフリー設計に配慮したほか、価格よりも、おいしさや鮮度を望む事前調査の意向を反映して総菜類を充実させた。近くに病院があることも考慮し、患者や見舞客向けに簡易パジャマやスリッパなどもそろえた。

 フレンドマートの出店に合わせて、一時は四十店舗近くのうち半数が空き店舗だった商店街は、ほぼ全てに借り手がついた。商店街振興組合の寺田武彦理事長は「地元の高齢者たちも便利になったと喜んでいる。大量販売はいわば『総合病院』のフレンドマートさんに任せ、われわれが足りない部分を補う『町医者』になりたい」と話している。

 (高田みのり)

 

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