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森林の守り手、枯らさずに 県が木育推進へシンポ

ウッドスタート事業で子どもたちに贈られる木のおもちゃ=県庁で

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 県は、木との触れ合いを通じて森林の大切さなどを学ぶ「木育」に乗り出す。十五日に東京おもちゃ美術館などと連携してキックオフとなるシンポジウムを開催、豊かな森林を次世代に継ぐための人材育成につながればと、担当者は期待している。

 木育は木と触れ合う教育活動を指し、「木のおもちゃで遊ぶ」「木工教室の開催」など、子どもたちの年齢に応じて展開される。材料としての木材の良さやその利用意義を伝え、将来積極的に森林づくりに携わる人を育てる狙いがある。

 県内の森林は、県域の半分にあたる二千十七平方キロメートルを占める。しかし、伐採して利用できる林齢四十六年以上の森林は千三百八十四平方キロメートルもある一方、四十五年以下はわずか三百九十一平方キロメートル。林齢五年ごとにまとめた齢級別のグラフは水平が理想的とされるが、現状はガタガタ。安価な外国産木材の輸入増や不景気で木の買い取り価格が下落したほか、シカなどの動物に食べられる獣害で伐採が減ったためだ。

 林齢が長い森林が伐採されないため、新たな植樹地が確保できず、土地の所有者や境界不明で間引きなど手入れができない状況も相まって、細く長い不健康な樹木も目立つように。担当者は「手入れが不足すると山が荒れる原因にもなる」と懸念する。

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 そこで県は、森林育成や整備を担う人材確保策として木育に着目。東京おもちゃ美術館が展開する木育の一環で、新生児や園児に木製品を贈る運動「ウッドスタート」を進めることを決めた。今回のシンポは本格的な事業展開を前に、まずは「木育」という言葉そのものを広める機会として企画した。

 シンポは午後一時から五時まで、県庁新館七階の大会議室で開かれ、参加は自由。同美術館の多田千尋館長らを講師に招き、木育や誕生祝い品、これまでの事例などを紹介していく予定。担当者は「山に関心を持ってもらうことで、県産材の利用促進や人材の育成につながれば」と話している。

 (高田みのり)

 

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