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雪駄の鼻緒に近江上布 愛荘×奈良の職人コラボ

鼻緒の部分を近江上布で仕上げた雪駄を持つ芝崎さん(左)と野々村さん=愛荘町の近江上布伝統産業会館で

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 愛荘町に伝わる国の伝統的工芸品「近江上布」を、鼻緒部分にあしらった雪駄(せった)が完成した。伝統技術が伝わる奈良の職人が作った。十八日に愛荘町の近江上布伝統産業会館で発表会があり、関係者は「二つの地域の地場産業をコラボさせ、現代の生活にふさわしい、おしゃれな雪駄ができた」と出来栄えを語った。

 奈良県西部の三郷(さんごう)町で、地場産業の草履や雪駄を製造販売する「DESIGN SETTA SANGO(デザインセッタサンゴウ)」の職人たちが手掛けた。

 製作のきっかけは昨年十月、関西国際空港で開かれた特産品などをPRする関西産業観光博覧会。出展していた近江上布伝統産業会館とデザインセッタサンゴウが協力し、翌十一月からプロジェクトを始めた。三郷町の雪駄職人が愛荘町を訪れ、材料となる生地などを持ち帰って今月中旬に完成させた。

 商品は、近江上布ビンテージ(税抜き一万四千八百円)と野々捨(ののすて)カタガミ(同九千八百円)の二種類。鼻緒の部分は近江上布で作り、かかと部分に厚みを持たせ、通常の靴と同じような履き心地とカジュアル性を追求した。

 ビンテージには、愛荘町南野々目で麻布を製造していた「野々捨商店」の布を使った。柄は三種類。二〇〇二年の閉店までに作られた糸を使用しているため数が限られており、二十足ほどの限定販売となる。

 カタガミは、同店の近江上布の染め型をモチーフにして制作。一種類のみで黒と白のシックな柄で、麻の葉の模様が特徴だ。

 発表会では、デザインセッタサンゴウの雪駄職人、芝崎多加夫さん(35)らが商品を紹介。「当たり前のように履いてもらえる存在になれば」と話した。野々捨商店の操業時、近江上布を織っていた野々村芙美子さん(82)=大津市=は「残っていた生地を、現代の生活でも生かせることができる。本当にありがたい」と話していた。

 雪駄は、同会館や東京・渋谷の渋谷ヒカリエのほか、デザインセッタサンゴウのオンラインストアでも購入できる。(問)同会館=0749(42)3246

 (山村俊輔)

 

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