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高浜再稼働、広がる懸念

 関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)が十七日夕に再稼働したことを受け、県内の首長や住民から「事故があれば被害は及ぶ」との懸念や、安全対策のさらなる向上を求める意見などが出た。

 県原子力防災室によると、県には同日午後五時ごろ、関電滋賀支社の担当者から、電話で再稼働の連絡があった。防災室の担当者は取材に「安全対策は常に求めてきた。これからも求めていく」と述べた。

 市域の一部が原発から半径三十キロ圏内にかかる高島市の福井正明市長は「国と事業者は、さらなる原子力防災対策、安全対策の向上に万全を期していただきたい」と要望。高浜原発に関する市と関電の安全協定の速やかな締結も求めた。

 福井県に接する長浜市の藤井勇治市長は「安全確保を最優先に、国民の不安の払拭(ふっしょく)を図ってほしい」とコメントした。市独自で避難計画を定めている大津市の越直美市長は「安全性が科学的に検証されていても、市民が不安に思っている状況では再稼働は許されない」と反対。立地自治体とは異なり、県に再稼働の同意権がない現状を「全く関与できない制度はおかしい」と問題視した。

 4号機の再稼働は、運転禁止を命じる大津地裁の仮処分決定が三月に大阪高裁で覆り、可能になっていた。同訴訟の住民側代表の辻義則さん(70)は「待ってましたとばかりに再稼働に進む関電には憤りを感じる。再稼働は不安に思う滋賀県民の思いを置き去りにした経営目線の判断だ」と批判した。

 

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