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京都の観光客を呼び込め 琵琶湖汽船

京阪山科駅で乗船券を販売する琵琶湖汽船の社員(左側2人)=京都市山科区で

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 外輪船「ミシガン」などの遊覧船を運航する琵琶湖汽船(大津市)は、京都の観光客を県内に呼び込む取り組みを強化する。四月末の大型連休の始まりに合わせ、京都・山科で乗船券の購入者に、電車の乗車券を無料でサービスする試みを始めた。川戸良幸社長は「観光客を県内各地に誘導する玄関口としての役割を担いたい」と語る。

 「琵琶湖の船旅はいかがですか。ここから電車で港に行けます」

 大型連休まっただ中の五月四日、琵琶湖汽船の社員二人が、京阪山科駅(京都市山科区)の改札前にブースを設け、駅利用者に呼び掛けた。

 販売するのは「ミシガン八十分コース」の乗船券(二千七百八十円)。無料サービスとして、乗船場がある大津港までの足となる京阪大津線の一日乗車券(六百円)を付ける。五月末まで、週四回程度の予定で試験販売を続けるという。

 JR山科駅と隣り合う同駅は京都市街の入り口の一つで、観光客の利用も多い。港に近い浜大津駅までの乗車時間はわずか十三分のため、PRの場に選んだ。一日乗車券なら遊覧を楽しんだ後に、大津市内の他の観光地にも立ち寄ってもらえると期待する。

 川戸社長は「滋賀の玄関を、大津駅から京都市内に移すくらいの考え。積極的に売り込み、京都、大津、湖南地域を一体のエリアにする」と力を込める。

 今春から琵琶湖疏水で、京都から大津へと船で向かう「上り便」の試験運航が、官民協同で始まった。来年度には定期運航を目指しており、琵琶湖汽船は運航で協力している。

 「県南部では、繁忙期に京都に泊まりきれないなどした観光客の『おこぼれ』にあずかってきた」と川戸社長の現状への見方は厳しい。「今後は歴史や文化、自然など滋賀の魅力をもっとアピールし、観光客に訪れたいと思ってもらえることが重要になる」と話す。

 (野瀬井寛)

 

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