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新資料から信長に迫る 安土城考古博物館が25周年記念展

信長や信長の兄弟姉妹、子どもらの肖像画などを紹介した春季特別展=近江八幡市の県立安土城考古博物館で

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 近江八幡市の県立安土城考古博物館で二十九日、開館二十五周年を記念した春季特別展「信長のプロフィール」が始まった。六月四日まで。

 同館は「信長の実像は分からないことが多く、伝説やイメージが独り歩きしている」として、近年の信長の新たな資料や視点からの研究動向を踏まえ、これまでのイメージを覆えそうと企画した。

 展示は「第一章 織田信長のルーツと一族の姓」「第二章 信長の周辺〜一族と妻子」「第三章 信長の歩んだ道とその評価」からなる。

 織田一族の本姓は「藤原」と考えられているが、信長は上洛(じょうらく)後、平清盛のひ孫から分かれた「平」を主張したという。信長が初めて「平信長」の銘を入れ、奉納した鰐口(わにぐち)が展示されている。

 第二章では信長とその兄弟姉妹や妻子ら十三人の肖像画を紹介。信長には兄弟姉妹が二十二人、子どもは二十二人が確認されており、肖像画や資料をできる限り集めたという。第三章では、新たな信長像に迫る。東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)の一つ、三条西実枝(さねえだ)書状案では、信長が朝廷に五人の奉行を置いたのは、ずさんな朝廷のやり方をただすためとあり、信長が朝廷を支配しようとしたわけではないことが分かる資料という。

 高木叙子(のぶこ)学芸員は「信長は戦乱の世を強烈な個性とリーダーシップで統一に導いた革命児といわれるが、新たな資料や視点から、イメージとまったく違う新たな信長の姿を考えてみた」と話す。

 五月十四日と二十一日に関連行事の記念講演会がある。入館料は大人八百九十円、高校・大学生六百三十円、小中学生四百十円。月曜休館(五月一日は開館)。

 (前嶋英則)

 

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