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ラジオ体操第3「初代」復刻 ゆったりテンポ、高齢者向き

ボートこぎの動作を実演する学生=大津市瀬田大江町の龍谷大瀬田キャンパスで

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 全国で静かに人気を集める幻の体操「ラジオ体操第三」。この「初代」版を、龍谷大社会学部(大津市瀬田大江町)の安西将也教授と井上辰樹教授が復刻させた。現在普及している「第三」は「二代目」だが、初代はゆったりしたテンポで体操でき、高齢者らを中心に注目を集めそうだ。

 新たに復刻させた初代は、一九三九(昭和十四)年から放送された体操。当時は「大日本国民体操」と呼ばれ、連合国軍総司令部(GHQ)の干渉などで四六年に放送中止になった。ボートこぎなど十四種類の動作がある。原曲は管弦曲だったが、採譜しピアノ曲にして、ゆったりしたリズムに仕上げた。三分二十秒程度で構成されている。

 安西教授らは二〇一三年、東近江市の健康づくり事業への協力を機に、一九四六年から一年半だけ放送された二代目の「第三」を復刻している。テンポが速い曲にダイナミックな動作が加わり、運動強度の強さから、生活習慣病やうつ病予防の運動ツールとして話題を集めた。

 ただ、多くの高齢者には動作が複雑だったことから、健康づくりのため無理なくできる過去の体操を探していた。以前から存在を把握していた初代もその一つで、二〇一五年夏から本格的に復刻作業を進めた。

 作業の過程では「第三」に関する報道を知った人たちから、初代の曲を収録したレコード盤や体操を解説した資料が教授らの下に届き、初代の存在をあらためて確認したという。

 初代の復刻後、体操した人の心拍数を測定すると、個人差はあるものの、現在普及する「ラジオ体操第一」と同程度のやや軽い運動強度だった。高齢者をはじめ、ひざや腰などに課題がある人でも座ったまま体操できるのも特徴だ。

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 安西教授は「健康づくりに向けた運動ツールが完成した。今後は体操と食生活の関係を調べ、どういう効果があるか検証していきたい」と話している。

 龍谷大の関連会社「龍谷メルシー」は、学生らの初代の実演を収録したDVDを千部作製。同社または通販サイトで販売を予定している。税込み千八十円。

 (浅井弘美)

 

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