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朝鮮通信使の関連文書、長浜の資料館に 岐阜のサークルが寄贈

朝鮮通信使の関連文書を太田館長(左)に手渡すメンバーら=長浜市の高月観音の里歴史民俗資料館で

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 朝鮮通信使と近江の民衆との関わりを示す江戸時代の古文書が岐阜県山県市で見つかり、八日、ゆかりがある長浜市の高月観音の里歴史民俗資料館に寄贈された。朝鮮王朝からの外交使節団を迎えるため、当時の民衆も協力していたことが分かる。

 古文書は、彦根藩領だった愛知郡薩摩村(現・彦根市薩摩町)の村役人が、藩の代官に宛てた舟の修理代の嘆願書。縦二十八センチ、横三十九センチで、通信使が十一回目の来日をした一七六四年に書かれた。薩摩村は通信使一行が愛知川を渡る際に、舟をつなげて仮設の橋を造ったが、通行後に舟が破損したため、修理代を賄うよう代官所に訴えている。

 山県市の古文書研究サークル「新山県学」が、市内の住宅に残っていた江戸時代のふすまを調べた際、下張りとして使われていたのを二〇一五年九月に発見。「朝鮮人帰国」などの記述があったため、通信使の関連文書を多く保管する資料館に贈ることにした。

 この日は館内で寄贈式があり、太田浩司館長は「本来なら焼却されていてもおかしくない物を民間の手で発掘したことがすごい」と感謝。サークル長の田村司生(つかお)さん(71)は、山県市で見つかった理由を「古紙を集めて再利用する流れの中で、山県に渡ったのでは」と推察した。

 通信使をめぐっては日韓の民間団体が関連資料三百三十三点を、ユネスコ「世界の記憶」登録に向けて共同申請している。資料館によると、今秋にも実現する見通しで、今回の古文書は登録に合わせて公開するという。

 (渡辺大地)

 

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