トップ > 滋賀 > 3月6日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

独自ネタ満載、沖島っ子新聞 3月中に島内配布予定

沖島小の児童らが取材した記事が載った紙面

写真

 琵琶湖に浮かぶ沖島(近江八幡市)にある沖島小の児童らが本年度、全国各地の小学生が自分の地域の魅力を伝える「うみやまかわ新聞」作りに挑んだ。紙面は、島の文化や琵琶湖の問題を丁寧にまとめ、独自ダネも盛った読み応えのある内容。三月中に島内で配られる予定だ。

 新聞は、タブロイド判オールカラー全二十ページ。新聞作りを通じて、郷土に愛着を持ち、物事を広くとらえて考える力を養ってもらおうと、NPO法人離島経済新聞社(東京)と日本財団が二〇一四年度から企画している。本年度は全国十四地域の児童が参加した。インターネットのテレビ会議システムを利用して、新聞社のスタッフから指導を受けながら「海」「山」「川」を軸に取材して執筆。新聞社が原稿や写真を基に地域ごとにレイアウトし、印刷した。

 沖島小の児童が手掛けたのは「滋賀県近江八幡市沖島版」。三〜六年生の九人の“記者”たちが取材に当たった。一学期に取材方法や記事の書き方など新聞作りの基本を学び、二学期から沖島や琵琶湖に関するテーマを五つ決めて、取材に入った。インターネットや本のほか、島民から直接話を聞くなど情報収集して、高学年を中心に記事をまとめた。

 「沖島版」のトップ記事は、琵琶湖の固有種であるビワコオオナマズが減少しているというニュース。かつては湖で多く生息していたが、現在は減少しており、原因について「自然かん境や人間の生活の変化が関係しているのでは」という沖島漁協組合長の奥村繁さん(69)のコメントを添えた。

 島の伝統行事「左義長祭り」に関する記事も興味深い。島の歴史に詳しい漁師の西居正吉さん(82)が協力。祭りは、五穀豊穣(ほうじょう)を祈って行う地域が多いが、島では男性が成人になったことを示す儀式「元服」を祝うと紹介している。

 島の事件も見逃さない。昨年八月、湖を泳いで島に渡ってきたイノシシが、畑で島民が栽培していたサツマイモを食い荒らしたと報道。荒らされた畑の写真や、これまで三千本ものサツマイモを食べられたという被害者の声も入れた独自ダネだ。

 新聞は二月上旬に完成し、三月中に島に全戸配布される予定になっている。ひと足先に届けられた西居さんは「新聞をいただき、ありがたい。子どもたちが大人になった時、沖島のおじいさんにこんな話を聞いたなと思い出してもらえたら」と目を細めた。

 新聞作りを振り返り、六年の小山晴さん(11)は「取材したことを読みやすくまとめた。たくさんの人に読んでもらいたい」と期待を込めた。

 五年の本多唯香さん(11)は「沖島には漁師さんがたくさんいる。いろいろな仕事がある中で、なぜ漁師を続けるのか理由を聞いてみたい」と、早くも次の取材に向けて思いをはせていた。

 (浅井弘美)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索