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両候補が最後の訴え 

2017年4月23日 紙面から

 名古屋市長選は22日、14日間の選挙戦が終わり、審判は有権者の一票に委ねられた。事実上の一騎打ちの現職の河村たかしさん(68)と前副市長の岩城正光(まさてる)さん(62)は、週末で人出の多い繁華街など10カ所近くで街頭演説。「1人でも多くに思いが届くように」と、最後の訴えに声を張り上げた。

◆河村さん 木造復元「人類の使命」

 河村さんは自宅兼事務所の近くにある東区の寺で演説を締めくくった。「地元でお世話になって、六十八歳。品がないと言われますが『市民並み給与』でやっとります」。顔なじみの支援者ら二百人を前に、トレードマークとなった自転車用ヘルメットをかぶったまま、一時間近く弁舌を振るった。衆院議員当選前からも含めて十一回目の選挙。長丁場の戦いを熟知し、疲れをみせず乗り切った。

 本人にとって、最大の争点は名古屋城天守閣の木造復元。「空襲で燃えた天守閣を本物に復元するのは人類の使命。やらな、いかんことです」。最終日は街頭で、前進させる意義をより強い調子で訴えた。

 選挙戦で全十六区をくまなく回り、市長としての公務もこなしながら、演説会は百回を超えた。最終日も自転車で栄などを回り、買い物客らに「気さくな人柄」をアピール。「(家業の)古紙屋で鍛えたから、これくらいは大丈夫」。二十三日も朝から公務だが「今から焼き肉を食べにいきます」と笑顔で立ち去った。

◆岩城さん 市政刷新「良心を結集」

 マイクを使った街宣が締め切られる午後八時の数秒前。シンボルカラーのオレンジ色で染まった中区の交差点で、岩城さんが「さあ、名古屋を変えよう!」と声を振り絞ると、集まった支援者約五十人が「おー!」と気勢を上げた。

 二月中旬に二、三人で始めた街頭演説は次第に、多くの仲間が加わるように。選挙期間中は街頭演説だけで百回近くを数えた。

 最終日は東山動物園前から始まり、大須や栄、名古屋駅など十一カ所で立った。繁華街では、岩城さんと一緒に市民団体や地元議員ら約五十人が練り歩き「名古屋の未来を岩城さんにつくってもらおう」「新しい名古屋を誕生させよう」などと買い物客らに訴えた。

 一貫して主張したのが、市政の刷新。最後の演説でも「市民の良心とまごころが結集したとき、名古屋が変わる」と締めくくった。

 さっぱりとした表情で「充実した二週間だった」と振り返り、日に焼けた顔をほころばせて「皆が支えてくれたおかげ」と感謝を忘れなかった。

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