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有権者の目「とまれ」 3候補の勝負服チェック

2017年4月19日 紙面から

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瀬戸芙美香さん

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 二十三日投開票の名古屋市長選は、六十代の男性三人の候補が駅前やスーパー前で訴えを響かせるが、仕事や買い物に急ぎ足の市民を振り向かせるのは至難の業。イメージカラーを演出し、目に留まりやすいよう工夫した服装で有権者の心をつかめるか。効果のほどをプロの目で確かめてもらった。

 チェックをお願いしたのは、芸能事務所「セントラルジャパン」(名古屋市中区)のスタイリスト瀬戸芙美香(ふみか)さん(38)。俳優の生田斗真(とうま)さんや歌手の河村隆一さんを担当する多忙な中、取材に同行してもらった。

 まずは、名古屋の伝統的な絞り染め、有松絞のシャツがお気に入りの河村たかしさん(68)。栄の百貨店前に、ベージュの生地に黒っぽい大ぶりな格子模様で現れた。「大胆で、珍しい柄。個性的なキャラクターとぴったり」。昔ながらの名古屋弁も際立つ。

 スラックスは紺色で、量販店で買ったとおぼしき同系色のスニーカー。「ちょっと安っぽさが…」と言葉を濁す瀬戸さん。配られたチラシの「庶民ファースト」の文字に視線を落として納得した。「政治姿勢とうまく合っているんですね」。腰から下は標準的な服装、上は大胆な模様のシャツ。「伝統を引き継ぎつつ、新しい物にも手を出す感じなのかな」と読み解いた。

 同市熱田区のスーパー前で演説する岩城正光(まさてる)さん(62)は、オレンジのジャンパー姿。瀬戸さんは開口一番、「目立つ! 個性が強い河村さんに負けていない」。知名度は低いが、アピール度はまずまずという。

 オレンジは、児童虐待防止運動のシンボル「オレンジリボン」にちなむ。児童虐待問題の専門家として取り組んできた矜持(きょうじ)だ。瀬戸さんは「暖色はポジティブな印象を与える」と分析。スニーカーもオレンジで、蛍光色は最近、若者に人気。狭めの襟幅に若々しさはないが「まじめな人柄がにじみ出る」という。ただ、ズボンにはしわがあり、「サイズも合っていないような…」と苦笑い。

 黄色いカバンに、淡い黄色のジャンパー。太田敏光さん(68)は黄色がトレードマーク。「ちょっと子どもっぽいかな」としつつ、今季は女性物の服に原色を取り入れるのがはやりで「若い人の目に留まりやすいかもしれません」。なかなか近くで接する機会が少ない候補者たちだが、瀬戸さんは「三人とも、人柄が感じられますね」と感想を語った。

 (市長選取材班)

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