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<紙上論戦> 名古屋城の戦い

2017年4月19日 紙面から

 名古屋市長選の有力候補二人による紙上論戦の後半は、前副市長の岩城正光(まさてる)さん(62)から、現職の河村たかしさん(68)に質問をぶつけてもらう。河村さんが岩城さんにぶつけた名古屋城天守閣の木造復元は、岩城さんからも。

◆木造復元なぜ急ぐ

 <岩城さん> 名古屋城天守閣の木造復元について、河村さんは「早うやらにゃいかん」と繰り返しています。最大五百五億の総事業費、利子も含めて六百億円を超える大事業。収支計画や入場者見込みの甘さも指摘されていますが、なぜ急ぐのでしょうか。「千年残す」という天守閣を、わずか四年で完成させようとする理由を教えてください。

 <河村さん> クレーンもなく、夜間工事もできない江戸時代ですら、名古屋城天守閣は二年ほどで完成しています。二〇二二年十二月完成計画は決して無理な行程ではありません。公募もちゃんとやっており、契約しなければ損害賠償を請求される恐れがあります。

 ゆっくり工事をやれば、一般的には総事業費が膨らむもの。着工が遅れれば、必要な木材が確保できなくなることも。それに鉄筋鉄骨コンクリートの現天守閣は耐震性が非常に低く、入場禁止にしなければならない。すぐに木造での建て替えを進めるべきです。

 文化庁の許可などが順調にいけば、東京五輪開催の二〇年七月には、木組みが始まっている。多くの人に見に来てもらえますよ。

◆「市長の家業化」では

 <岩城さん> 河村さんはこれまで「議員の家業化」に当たるとして、多選を批判してきました。自身の率いる減税日本の市議が「二期八年で議員は辞める」と一筆書いたとも聞いています。河村さんは「市長は二期八年まで」と言っていたのに、今回も立候補しました。これは「市長の家業化」、まさに多選に当たるのではないのでしょうか。

 <河村さん> 二期八年で辞めるとは言ってません。任期制限のある米ロサンゼルスの例を参考に、一般論、理想論を言ったのでしょう。自分のことではありませんよ。長くやり続けることで、悪くなる場合と、そうじゃない場合がある。私は給料を年八百万円に下げた。いたずらに高い給料をもらって、何もやらず、長くやろうとするのとは違います。

 八年で、党派にとらわれず判断する市議会を実現するのは難しい。今回は名古屋城天守閣の木造復元も大きかった。千年、大事にする大プロジェクトだから、熱田神宮など周辺整備を含めて、やることは山ほどある。私の責任で進めてきた事業。完成までというわけでないが、流れをつくる必要があります。

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