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一票ないけど期待大 周辺住民や観光客に聞く

2017年4月18日 紙面から

 経済や文化で東海地方をけん引する二百三十万都市のリーダーを選ぶ、二十三日投開票の名古屋市長選。選挙権のある市民だけでなく、周辺市町の住民や観光客、十八歳未満の若者たちも、行方を見守っている。昨年、主要八都市のブランドイメージ調査で「最も魅力に欠ける都市」と残念な結果が出たが、目指す街の姿は。一票を持たない人たちにも聞いてみた。

 「ロンドン、ニューヨーク、パリ、ナゴヤ。世界四大都市にしよまい」。現職の河村たかしさん(68)は街頭演説で、名古屋城天守閣の木造復元をテコにした観光の盛り上げを熱く語る。お城の正門前で、河村さんの演説に足を止めた岡山県倉敷市の無職福武勇さん(74)は「徳川園も名古屋城の本丸御殿も、よそにはない歴史を感じられる名所で素晴らしい。今のままで十分」と満足そう。

 仕事で名古屋市内の各地を回る愛知県常滑市、広告宣伝業の竹内良二さん(43)は現状に物足りず、街の活気づくりの底上げに期待。「にぎやかな商店街は大須くらいで、シャッター通りが多い。全体で盛り上がれば、周辺市町村の刺激にもなる」と要望する。名古屋市天白区の高校三年、鈴木貴統さん(17)は先日遊びに行った東京が忘れられない。駅ごとに街の雰囲気が異なり、買い物や遊ぶ場所に困らなかった。「栄以外に遊べる場所があれば、もっと楽しい街になる」

 一方、河村さんと事実上の一騎打ちを演じる前副市長の岩城正光(まさてる)さん(62)は「観光に行きたくなる街もいいが、それよりも、住んでいる人が暮らしやすい街に」と力を込める。十八歳選挙権などを考えるイベントの実行委員長で、同市名東区の高校三年伊藤琴音さん(17)は、イメージ調査の結果に「市バスも地下鉄も充実していて、買い物にもすぐ行ける。便利な街で、魅力がないなんて感じたことはない」。むしろ、私立高校の学費で苦しむ友だちの話も耳にするだけに「観光に力を入れるより、学費や医療費の負担を軽くするとか、生活改善にお金を使ってほしい」と訴える。あと二カ月で選挙権を得るが、今回は結果を見守るだけだ。

 (市長選取材班)

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