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<紙上論戦> 木造復元、副市長時の給与

2017年4月18日 紙面から

 二十三日投開票の市長選も、いよいよ後半戦。候補者たちは名古屋城天守閣の木造復元や、市長としての資質などを声高に訴えるが、これまでの討論会や街頭では主張がかみ合わないことも。紙上論戦の形で有力候補の二人に、相手に質問をぶつけてもらった。まずは現職の河村たかしさん(68)から前副市長の岩城正光(まさてる)さん(62)へ。

◆木造復元は中断か

 <河村さん> 名古屋城天守閣の木造復元は、いったん立ち止まるつもりですか。その場合、優先交渉権者となっている竹中工務店と契約できなくなり、事業者の公募もやり直しとなる恐れがあります。再公募に時間がかかる上、延期すれば必要な木材が不足し、当面の間は木造復元はできなくなると考えていますが、どう思いますか。

 <岩城さん> 木造復元の完成時期は、遅れてもいいと思っています。急いで造るから、事業費が高くなるんです。収支計画や入場者数見込みを見直し、きちんと計画を立て直せばもっと安くできます。時間をかけても、丁寧なものを造るべきです。

 当初は二〇二〇年七月完成で公募した事業案です。完成時期が二二年に変わったのなら、公募自体をやり直すべきです。条件が変わったんですから当然です。公共事業なのに公平性が保てません。

 河村さんが「本物復元」と言うのなら、昔と同じ工法で復元するべきでしょう。早期復元にこだわるのは、生きている間にお城が見たいからでは。「市民の宝」と言いながら、城を私物化しているのではないですか。

◆副市長時の給与は

 <河村さん> 私は市長給与を年八百万円に減らし、退職金を廃止して、二期八年で計二億四千万円を市民にお返ししました。副市長に強いるわけではないですが、市長を支える立場として、合わせてもらうとありがたい気持ちです。副市長をやられた三年間、市長に合わせて年八百万円にしましたか。退職金は受け取りましたか。

 <岩城さん> 副市長の間は、給与は市長に合わせて年八百万円にはせず、規定通り受け取っていました。副市長時代、私は市に雇われている一人の公務員でした。副市長は選挙や公約で選ばれるのではなく、政治家ではありません。だから、市長の政治信念に合わせる必要はありません。退職金も同じことです。ルール通りに受け取りました。

 一公務員の副市長に「市長と給与を合わせろ」と言うのは、まるで副市長を自分の特別秘書かのように考えていますよね。「自分の言うことを聞け」というのは、まさにトップダウン。それでは、せっかく三人いる副市長の専門性は生かせません。給与だけにこだわらず、もっと政策面で副市長を活用していくべきだと思います。

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