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木造復元「急がず」5割 「入場者予測過大」7割超

2017年4月17日 紙面から

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 名古屋市長選の有力二候補が争点に据える名古屋城天守閣の木造復元で、河村たかしさん(68)が進める二〇二二年十二月の完成目標への賛成意見は少数にとどまり、五割以上が「建て替えには賛成だが急がずに」と考えていることが、本紙の世論調査で分かった。二二年十二月の完成計画では最大五百五億円の総事業費が見込まれるが、前提となる収支計画に七割以上が「入場者予測は過大で信頼できない」と回答した。

 木造復元自体は、「急がずに」との回答を含めると賛成は75%に上った。河村さんは連日、名古屋城正門前で演説し「木造復元を核とした名古屋の街づくり」を猛アピール。対する岩城正光(まさてる)さん(62)は「工期の見直しが必要」と慎重姿勢を示している。

 世論調査の結果は、木造復元に「賛成だが、完成を急がず二〇二二年十二月より後でもよい」が52%と最多で、「二二年十二月完成の現計画に賛成」と「もっと早くすべきだ」を合わせた23%を大きく上回った。

 有権者の意向は岩城さんの主張と重なるが、投票にあたって63%の人が「木造復元を投票の判断材料にしない」と回答しており、岩城さんの直接の支持にはつながっていないとみられる。河村さんは、今回の選挙戦を「木造復元への最終関門」と位置付けているが、「投票の判断材料にする」と答えた人は29%にとどまっている。

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 最大五百五億円を見込む総事業費は入場料収入で賄い、年間三百六十六万人が四十五年続くとする市の収支計画には「過大で信頼できない」が73%に上った。選挙戦で河村さんを支持すると回答した人の中でも、五割近くが「信頼できない」と答えており、市民への説明不足が浮き彫りとなった。市議会でも収支計画の見込みの甘さが追及されており、市民からも同様の指摘を受けた形だ。

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