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口撃、過熱の週末

2017年4月16日 紙面から

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 名古屋市長選は十五日、投開票の二十三日に向けて折り返しとなる週末を迎え、各候補が人出を求めて繁華街や駅前などを駆け抜けた。事実上の一騎打ちの現職の河村たかしさん(68)と、前副市長の岩城正光さん(62)は実績や公約など政策面の訴えだけでなく、相手候補を意識した発言も過熱させている。

 「もう一人(の候補)は『ストップ木造化』。コンクリートで修繕したら世界の大恥ですよ」。正午前、河村さんは守山区の個人演説会で、名古屋城天守閣の木造復元に慎重な岩城さんをやり玉に。「稼げる街にせないかん。それをやらんと福祉もできん」。木造復元を名古屋の街づくりのテコにしようと呼び掛けた。

 中盤に入り、岩城さんの主張への反論が急増。市民税5%減税を廃止し、その財源を小学校給食の無償化などに振り向ける岩城さんの公約も「金持ちの子も給食がタダになる」「公務員の給料を下げるなどして減税を実現したが、やめたら元に戻るだけ」と批判。陣営幹部は「相手への批判は珍しい。焦っているわけではなく、対立軸を明確にして選挙戦を盛り上げようとしている」と解説する。

 午後は野球観戦客で混み合うナゴヤドーム前へ。記念撮影の行列ができ、予定していた演説を中止した。

 一方、岩城さんは名古屋駅前の街頭演説で、河村さんの二期八年を「税金の無駄遣い」と厳しく指弾。河村さんが成果として口にする「年八百万円への市長給与削減」を俎上(そじょう)に載せ「身を削っていると言うが、地域委員会やSL運行を構想しても、何も実現できていない」と追及した。

 この日は、寒暖の差が激しく、雨まじりの空模様。午後、名古屋・栄のオアシス21で開かれた千人規模の決起集会では、「必勝」の鉢巻き姿の岩城さんが激しい雨に打たれながら「何としてでも勝つ」と絶叫すると、集まった市民団体関係者や国会議員、市議らが拳を振り上げて応えた。

 岩城さんは、議会や市職員と河村さんとの軋轢(あつれき)を念頭に「僕は対立は嫌だ、ケンカは嫌だ」と政治姿勢をアピール。「皆さんと連帯して、新しい名古屋をつくっていく」と訴え、トップダウンとされる河村さんの手法と対比してみせた。

 (市長選取材班)

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