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笑いと絶叫で票つかむ 候補者、フレーズ合戦

2017年4月13日 紙面から

 23日投開票の名古屋市長選で、有力候補の2人が、街頭演説などで有権者の耳に届きやすいフレーズを駆使している。急ぎ足の買い物客や通勤客をいかに振り向かせ、主張を心に刻ませるかが勝負のカギを握るからだ。2人の言葉をひもとけば、まちづくりへのビジョンや人柄も垣間見える。

 「世界四大都市をニューヨーク、パリ、ロンドン、ナゴーヤに」。現職の河村たかしさん(68)は商店街での演説で、聴衆の笑いを誘った。観光地としての存在感を高め、経済効果で市税収を増やし、子育て政策などの福祉に回すとの思いを込める。

 名古屋城天守閣の木造復元の関連議案が市議会で認められた思いはひとしお。「名古屋城、みんなで千年大事にしよまい」。名古屋港までの南北の軸を観光ルート化し、栄、大須、熱田神宮を含めた一体的な盛り上げを描く。

 米トランプ大統領を意識してか「City of Dreams(夢の都市)」「City of Restart(復興した街)」と地元愛を英語でアピール。太平洋戦争の焼け野原から繁栄した名古屋を世界中に発信する考えだ。

 副市長時代、福祉や子育てが専門だった新人の岩城正光(まさてる)さん(62)。演説で使うのが、「幸福度ナンバーワン名古屋を実現します」だ。全世代に優しい暮らしをイメージしてもらう。

 「私はダンボの岩城。ダンプではありません」は、市民や職員と二人三脚で「話をよく聴く」姿勢を、ゾウのアニメキャラクターの大きな耳で表現。どっしりした自分の体形をダンプカーになぞらえた。トップダウンの河村さんへの皮肉も込める。陣営の一人は「あまり笑いは起きないが、本人は好きらしい」。

 締めくくりは「チェンジ河村、チャレンジ岩城、チャンス名古屋!」。挑戦者らしく絶叫調で拳を突き上げる。ただ「もっと簡単に、自分の描く名古屋像を伝える言葉を考えている」と、選挙期間中も試行錯誤を続ける。

 (市長選取材班)

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