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名古屋城、展示場構想… 議会側、争点化狙い集中砲火

2017年3月16日 紙面から

 四月の名古屋市長選を前に、三期目を目指す河村たかし市長(68)が力を入れる政策への追及を、市議会側が強めている。開会中の二月定例会では十五日、委員会で名古屋城天守閣の木造復元や、名古屋港での大規模展示場構想などに集中砲火を浴びせた。予算案の修正も視野に、政策の進展がみられないと印象付け、選挙戦での批判材料に据えていく構えだ。

 「知事と市長、どちらの発言が本当か。今のままでは議論できない」

 愛知県と競合する展示場問題の調査費を巡るこの日の経済水道委員会の審議。大村秀章知事と河村氏の「(知事がやっていいと)言った」「言わない」という水掛け論に言及し、自民議員が語気を強めた。

 傍聴席には同僚議員が詰め掛け、移転の責任の所在が追及されている東京・豊洲市場問題を念頭に「(調査権限の強い)百条委員会をやれ」との声が飛んだ。

 続いて、三たび継続審査となっている名古屋城天守閣の木造復元の予算案が議題に。市が試算する復元後の入場者数への疑問の声が上がり、「総事業費五百五億円を入場料で賄えるのか」(共産市議)。

 別の委員会では、市広報の表紙に掲載される市長の随想コーナーを問題視する発言も。「行政発刊として、ふさわしくない市長の個人的な思いが多い。コーナーの廃止も考えるべきだ」と市幹部に再考を迫った。

 マイナンバー制度に関連し、他の自治体への個人情報の提供を一部拒否する条例案の議論も白熱。市長の意向で、全国で名古屋市だけが拒否を表明する内容だが、相対的に市民サービスが低下するとして公明市議は「市民に冷たい市政だ」と突き放した。

 市長が力を入れている政策の多くには、対抗馬で前副市長の岩城正光(まさてる)氏(62)が反対している。市長に批判的な市議は「河村市政の八年で、市政が行き詰まっていることを有権者にアピールしたい」と鼻息が荒い。

 ただ、議会側は全面的に岩城氏を支援する方針で一致しているわけではなく、河村氏は報道陣に「議会というのは、こんなもんだ」と淡々と答えた。

(安田功)

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