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“前哨戦”市議会で火ぶた 2月定例会が開会

2017年2月23日 紙面から

 名古屋市議会の二月定例会が二十二日、開会した。名古屋城天守閣の木造復元構想や、市民税5%減税の是非など、四月の名古屋市長選でも争点となる課題を巡り、論戦が交わされる。河村たかし市長(68)は本会議冒頭、「粉骨砕身、市民の皆さんにご奉公させていただきたい」と三期目を目指して立候補することを正式に表明。一方、市長与党の減税日本以外の市議らは「何も伝わってこない」などと冷ややかに受け止めた。

 市長は三期目の市政運営への思いも込めた二〇一七年度当初予算案の提案説明で、重点事業として、中学校に常駐するスクールカウンセラーらが、いじめなどに対応する「なごや子ども応援委員会」の強化を掲げた。

 観光施策では名古屋城を核に大須、熱田神宮、名古屋港などを含めた面的整備への投資を強調。名古屋城天守閣の木造復元構想では、予算案が三たび継続審査となっていることを踏まえ「市政の渋滞を招いている。ぜひとも可決いただきたい」と、議会側に判断を迫った。

 「子どもたちが十分に成長でき、市民が楽しく安全に暮らせるような人づくり、まちづくりを目指し、人生のベストを尽くす」と締めくくった。

 本会議では人事委の細井土夫委員長が、一六年度の職員給与に関する勧告に対し、市長がボーナスの一部引き上げを見送る条例改正案を提出したことに「勧告制度の趣旨と異なり、遺憾だ」と述べた。

 定例会では名古屋港・空見ふ頭での大規模国際展示場整備に向けた調査費も盛り込んだ一兆一千七百十一億円の一般会計当初予算案など八十議案が審議される。会期は三月二十四日まで。

◆「中身ない」批判も 各会派

 「出馬表明は中身が全くなく、具体性もなかった」。最大会派の自民の藤田和秀団長はそう切って捨て、議場からの拍手も「河村市政が誕生したころに比べれば、三分の一もない」と皮肉った。市長選で自民は、前副市長で弁護士の岩城正光(まさてる)氏(62)の支援を表明しているが「市政刷新のため、われわれがすべきことをやっていくのみ」と述べるにとどめた。

 民進はこの日、所属議員全員が岩城氏らがつくる市民団体に加わり、支援する方針を決めた。奥村文洋団長は「出馬表明は予想していたが、多くの傍聴者を前に選挙運動のように感じた」。他党との連携に関し「自民、公明を含め、各議員が同じ立場で岩城氏の応援団となれば一番良い」と語り、連合愛知にも支援を呼び掛けていくとした。

 公明の金庭宜雄団長は「議案の提案説明とほぼ同じ内容で、伝わってくるものがなかった」。岩城氏支援は「協議中」といい「各市民団体の動きを見た上で判断するが、個々が自主的に対応することになると思う」と述べた。

 出馬表明で「世界の名古屋」を強調した河村市長に、共産の江上博之幹事長は「名古屋城のことばかりで、暮らしと命を守るべき市政の責任を放棄している」と批判した。

 一方、市長与党の減税日本の鹿嶌敏昭団長は「待ちに待った出馬表明。会派として百パーセントの力で応援していく」と歓迎。市長公約の市民税減税について「5%減税への反発もあるが、必要な施策なので10%への引き上げも含めて考えていきたい」と語った。

(安田功、蜘手美鶴)

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