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河村氏、政策実現に意欲 岩城氏、支援態勢整わず

2017年2月10日 紙面から

 4月の名古屋市長選は告示まで2カ月となった9日、すでに出馬表明している前副市長で弁護士の岩城正光(まさてる)氏(62)に加え、河村たかし市長(68)が3期目を目指す意向を示し、対決の構図がほぼ固まった。河村氏は議員報酬問題など議会との対立点を選挙で打開しようという構え。対する岩城氏は市政刷新を訴え、幅広い結集を呼び掛ける。ところが、日ごろ河村市政を批判する市議会の各党の動きはまだ鈍い。

 「河村氏の出馬は想定内。市民目線で現場主義、対話主義を訴えていくのみ」。知名度抜群の現職の出馬にも、冷静に受け止めた岩城氏。昨年十二月の出馬表明以降、市民団体を活動母体に、市議の後援会会合などへの出席を重ね連携を模索するが、組織的な支援態勢になっていない。

 市議会の自民、民進、公明の主要三会派の幹部は今年に入り、岩城氏支援で「三党一致」を目指して協議を継続。しかし、現時点では自民が市議団としての支援を決めただけだ。

 三党とも県連や県本部レベル、支援組織には、人気の高い河村氏の対抗勢力と市民に見られることを避けたい思いがにじむ。公明の市議は「河村市政を変える動きを起こしたいが、なかなか組織的な動きにならない」と打ち明ける。

 河村氏が出馬の意向を示した九日、三会派の市議からは複雑な思いが交錯した。「(河村氏は)市議報酬問題を選挙を通じて声高に訴えてくる。全面対決で批判を受けるのは怖い」。一方で、「三会派が結束して河村市政の問題点を訴えれば戦いになる」との声も。

 共産などでつくる「革新市政の会」は、岩城氏と意見交換を重ねている。

 一方、河村氏はこの日、正式な出馬表明は市議会二月定例会初日の二十二日に持ち越したものの、報道陣に市政運営への意欲を「さらにやっていきたい」と語った。夜には市内で、自ら率いる減税日本の市議らと、市長選のマニフェスト作りなどの協議に入った。

(安田功、蜘手美鶴)

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