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岩城前副市長が出馬表明

2016年12月28日 紙面から

 来年四月に予定される名古屋市長選に向け、前副市長で弁護士の岩城正光(まさてる)氏(62)が二十七日、名古屋市役所で記者会見し、正式に出馬表明した。河村たかし市政の刷新を旗印に「東京や大阪のような大都会を目指すのではなく、暮らしやすい、住みやすい名古屋にしたい」と強調。今後、各政党や団体などと連携協議に入り、支持拡大を急ぐ考えを示した。

 同市長選への出馬表明は初めて。岩城氏は「輝くまち・なごや」の実現を目指すとする政策集を発表し、子育て支援や教育、まちづくりや経済対策など五本柱を掲げた。子どもの貧困対策に三年間かけて段階的に小学校給食を無償化していくことや、子どもの虐待死ゼロに向け「名古屋版こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」の設置を盛り込んだ。

◆岩城氏 「思い付き市政刷新を」

◆河村氏 実績強調も進退不透明

 名古屋市長選に、河村たかし市政をかつて副市長として支えた岩城氏が名乗りを上げた。会見では、河村市政の公約実現や人材活用を「混迷と停滞の連続」と批判、対決姿勢をのぞかせた。

 「空白を、早く埋め戻さなければ」

 副市長解職後、七カ月ぶりの古巣の市役所で、決意を語った岩城氏。もともと請われて副市長に就いた経緯があり「行政の現場で仕事をする貴重な機会を与えてもらったことに感謝し、批判は避けたい」と切り出したが、市政刷新への思いが次々に口をついて出た。

 河村氏の三大公約の「地域委員会」や、尾張名古屋共和国構想、蒸気機関車の定期運行といった施策を挙げ「何一つ実現されていない。思い付きの市政運営は破綻を来す」と指摘。目玉公約に掲げた小学校給食の無償化には、河村氏が誇る「市民税5%減税」を廃し、財源を捻出する考えを示した。

 同じころ、市長室で訪問客を迎えていた河村氏。岩城氏も担当した常勤カウンセラーらを中学校に常駐させ、いじめなどの問題に対応する市独自の制度などを紹介し、実績を強調。報道陣に、岩城氏が市長給与を年八百万円に据え置くと公約したことを尋ねられると「わしが言い出したこと。東京都とか若干広がっている」と対抗心を示した。

 名古屋城天守閣の木造復元の実現に向け、市長職に意欲をみせつつも、最近は周囲に「庶民革命を持続させるには、わしがワーワー言ってても難しい。ここに籠城していても…」と漏らすことも。東京都の小池百合子知事らと連携する動きも活発化させ、国政復帰を視野に入れているとの見方もある。

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