静岡

<18才の夏+新聞カフェ> 悩んだ時間誇らしい

2016年7月14日

◆投票あっけない これからは政治に意見

「18歳選挙」について、感想や体験談で活発な意見交換をする学生たち=浜松市中区の静岡文化芸術大で

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 十日に投開票された参院選は、静岡選挙区で自民現職と民進新人が圧勝して終わった。公示日に街頭演説を聞きに行ったり、選挙ポスターのデザインを批評したり、不在者投票に挑戦してみたり…。浜松市中区の静岡文化芸術大の学生は十九日間、記者と一緒にさまざまな選挙の現場を訪ね歩いた。参院選の総まとめとして文化芸大で十三日に「新聞カフェ」を開き、学生十四人と話し合った。「で、選挙どうだった?」

 三年丸山亮さん(21)は長野県中野市出身。住民票は地元のままだ。丸山さんが「忙しかったのと手続きが面倒だったから投票に行かなかった」と話すと、不在者投票をした三年野々内万穂(まほ)さん(21)が「すっごい面倒くさかったけど、やったぞって自慢できるよ」と笑った。「それって郵送するの」。丸山さんが尋ねると、「お金は自腹?」「なんでやろうと思ったの」と質問が相次いだ。

 参院選で選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられ、関連する報道が新聞やテレビをにぎわせた。四年水野由貴さん(21)は「メディアに取り上げられた十八、十九歳の生の意見を見るのが楽しかった。イベント性があったよね」と語った。三年菊池日向さん(22)も「確かに、今回は全体的に読みやすい記事が多かった気がする」とうなずいた。

 投票してみた感想は、「こんなのでよかったの」「一分以内で終わった」とあっけなかったようだ。三年古橋達基さん(20)は、投票箱に何も入っていないことを確かめる「ゼロ票確認チャレンジ」をしようと、一番乗りを目指して午前六時半に投票所へ行った。「でも、おじいちゃんが並んでてだめだった」。三年鈴木奈津子さん(20)も「高齢化が進んでるのを実感した。投票所に来るのはおじいちゃん、おばあちゃんばっかり。やばい、若者全然来てない」と苦笑した。

 初めての選挙を振り返り、古橋さんは「公示日に街頭演説を聞いて以来、誰にしようかずっと考えていた。悩める時間がたっぷりあったのがよかった」と満足げな表情を見せる。すかさず、水野さんが「その境地に至れる人はなかなかいないよ。悩みのクオリティーが高い」と突っ込みを入れた。

 「今までずっと周りの意見ばかり聞いていた」と二年永島望美さん(19)。記者とともに選挙事務所を訪問して、直接思いを聞き、自分で考えて一票を投じた。「自分で意志を示さなければ、政治に文句を言う資格はないとずっと思っていた。これからは意見を言っちゃってもいいよね」

(石川由佳理)

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