静岡

18、19歳 訴え響かず

2016年7月11日

◆SNSに手応えなく 対話の必要性実感も

 十八、十九歳にとって初めての国政選挙となった参院選。県内の主な政党の候補者も、若い世代に訴えを届けようと手探りを重ねた。

 自民党現職岩井茂樹さん(48)の陣営は、選挙公報に街頭演説、ホームページ、ブログと、できる限りの手段で政策を発信し、遊説中もブログを更新した。ただ、どの手段も「主体的に見たり聞いたりする努力を有権者に求めるもの。残念ながら手応えはなかった」とスタッフは振り返る。街頭演説では、次世代に向けて将来を見据えた国づくりの必要性を訴えたが、聴衆の中に若い世代はまばらだった。

 再選を決めた岩井さんは「党の政策に無利子の奨学金制度がある。いろいろな世代の声を聞いて施策に反映させたい」と強調した。

 初当選した民進党新人の平山佐知子さん(45)は、給付型奨学金制度の創設などを掲げ、「若者が社会に出る時から借金を抱えることのないように」と訴えてきた。公式ツイッターとフェイスブックは一日に何度も発信したが、「興味がないとそもそも見てくれない」とスタッフは話す。

 平山さんがキャスターとして出演していた番組の放送は平日の夕方。年配者には知名度が高くても、十〜二十代にはあまり浸透していなかった。平山さんは「どうしても響かないところはあった。でも、向き合って話をすれば分かってくれる、と思うところもあった」と振り返った。

 議席獲得はならなかった共産党新人の鈴木千佳さん(45)は「若者の応援に税金を使う当たり前の社会へ」と訴えてきた。繁華街や大学周辺では、給付型奨学金制度の創設やブラックバイトの規制など、若者に身近な政策をアピール。介護職の若者が選挙カーに乗って応援演説をしてくれ、「今までの選挙とは違う」との手応えも感じた。

 党支持者以外の若者票をどう取り込むかの課題には「働き掛けが弱かった。全力で走り抜けたが、もっと若い層と対話する必要があった」と力不足を語った。

主な政党の公約

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