静岡

県内の有権者 経済を最重視 本紙出口調査

2016年7月11日

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 本紙は十日、静岡県内で参院選の出口調査を実施した。最も重視した政策で一番多かった回答は「アベノミクスによる経済成長」で19・8%を占めた。次いで「将来の年金や福祉政策」が15・7%、「憲法改正問題」が15・4%、「消費税増税の再延期」が10・0%。「原発政策」は4・1%で、尋ねた項目の中で最も低かった。

 アベノミクスの評価は「分からない」と答えた人が54・2%と半数を超え、「失敗した」(23・5%)が「成功している」(19・3%)をわずかに上回った。有権者が最も重視する一方で、評価を得られていない現状が浮かび上がった。

◆岩井さん、平山さんが各年代から支持獲得

 出口調査では、自民党現職の岩井茂樹さん(48)と民進党新人の平山佐知子さん(45)が、各年代からまんべんなく支持を得て、得票をほぼ二分した。投票で最も重視した政策は、投票先や年代、性別で判断が分かれた。

 三十代の投票先は岩井さんが半分を占めた。四十代以上は各世代の四割が岩井さん、平山さんに投じた。

 支持政党別では、自民支持層の七割が岩井さんに投票し、二割は平山さんに流れた。一方で、民進支持層の九割近くは平山さんに投票していた。

 比例代表の投票先は、選挙区で岩井さんに入れた人の七割近くが自民に入れ、一部は公明に投じていた。平山さんに入れた人の五割が民進に、一部は自民に投票した。共産党新人の鈴木千佳さん(45)に入れた人のうち共産に投じた人は五割余りだった。

 アベノミクスの評価は男性の45・2%、女性の63・3%が「分からない」と答えた。特に女性は全ての世代で「失敗した」と答えた割合が「成功している」の割合を上回った。

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 投票で重視した政策をみると、岩井さんに投票した人は「アベノミクスによる経済成長」が最も多く、平山さんと鈴木さんに投票した人は、いずれも「憲法改正問題」を重視した。「将来の年金や福祉政策」は三人とも上位に入った。

 十代が最も重視したのは「アベノミクスによる経済成長」だったが、男女で判断が分かれた。男性は三割近くが選んで最も高かった一方で、女性は二割弱にとどまり、上位三番目。十代の女性が最も重視したのは「奨学金や教育の充実」だった。

 「憲法改正問題」は年代が上がるにつれて重視した割合が高くなる傾向がみられた。男性の七十代と八十代以上が突出し、いずれも最も低かった「奨学金や教育の充実」の十倍以上に達した。

 <調査の方法> 本紙が投票日の10日、静岡県内40カ所の投票所に調査員を派遣し、投票を終えた有権者2751人に聞き取った。「誰に投票したか」「最も重視した政策は何か」など8問を尋ね、集計した。

 最も重視した政策は(1)消費税増税の再延期(2)アベノミクスによる経済成長(3)憲法改正問題(4)安保法制(5)奨学金や教育の充実(6)貧困や格差の解消(7)原発政策(8)政治とカネ、倫理の問題(9)将来の年金や福祉政策−の各項目。

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