静岡

<18才の夏> 高校球児 全力投票

2016年7月8日

◆地区大会の日程重なる

 参院選投票日の十日は、地域によっては高校球児が甲子園を目指して熱戦を繰り広げる地区大会と重なる。「十八歳選挙権」が始まり、新有権者になった中部地方の球児たちは、初めての選挙をどう迎えるのだろうか。

◆「期日前」で

 十日に初戦を控える浜松大平台高(浜松市西区)。辻村仁亮選手(18)は一週間前の日曜日に期日前投票で初めての一票を投じた。「親に早めに済ませたほうがいいと言われて」。両親と一緒に投票所に足を運んだ。釜田祐輔選手(18)も期日前投票を考えている。ただ、「選挙に目を向けたことがないので実感が湧かない」と話し、頭の中は野球でいっぱいの様子。部員同士で「選挙行った?」という会話も出るという。

◆試合後行く

 当日派の選手もいる。「十八歳が選挙に加わる変化の年。試合が終わってから投票に行く」と言うのは、九日の愛知大会開会式で選手宣誓を務め、十日に試合を迎える向陽高(名古屋市)の高木健志主将(18)。同じく十日に試合がある東海高(名古屋市)の西村虎之助選手(18)も「試合に勝って、投票に行きたい。投票会場の雰囲気を感じたい」と話す。

 各県高野連も、選手たちの投票を後押しする。

◆野球に集中

 静岡は六月にあった組み合わせ抽選会で、静岡県高野連の木村政彦理事長が、主将たちに期日前投票の利用を呼び掛けた。静岡大会は九日に開会式、十日は二十三試合を予定している。「選手たちは野球に一生懸命になってしまう。選挙も大事だということを伝えた」と説く。

 滋賀は通常、大会序盤の休日は一球場で三試合を行うが、十日は二試合に減らし、選手や応援団の投票を促す。滋賀県高野連の馬場光仁理事長は「野球を通して成長している選手たちが、その成果を社会に生かせる一歩にしてほしい」と期待する。

 十日に十六試合が予定されている岐阜大会では、球場内のアナウンスで投票を呼び掛けるとともに、投票を啓発するポスターやのぼりで周知する。

 一方で、選手たちを見守ってきた監督には悩みもある。愛知県内の私立高校の監督は「三年生にとっては、最後の夏。試合に集中してほしい思いもある。投票は個人に任せる」。別の私立高校の監督は「選手は大会で頭がいっぱいだろう。将来のために投票は大事だが、必ず行きなさいと強くは言えない」と話した。

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