静岡

低投票率 各陣営が懸念

2016年7月8日

◆18、19歳関心上がらず?

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 十日投開票の参院選で、静岡選挙区(改選数二)は投票率の低さが心配されている。統一候補を擁立した野党共闘が実現した選挙区と異なり、主要政党公認三候補の各陣営からは「盛り上がりに欠く」との声が上がる。

 中日新聞が二〜四日に実施した世論調査では、参院選への関心が「大いにある」「ある程度ある」を合わせた割合は65・6%で、前回の二〇一三年七月の69・1%、一四年十二月の衆院選の66・4%を下回った。

 静岡選挙区の投票率は、一九九五年に44・77%と史上最低を記録した後、知事選との同日選だった二〇〇一年に61・64%と持ち直したが、その後は60%割れが続く。前回は51・09%と、一〇年七月の前々回に比べ6・28ポイント下回り、過去三番目の低さだった。

 民進党新人の平山佐知子さんの陣営幹部は、「投票率は前回にいくか、いかないかでは。50%は超えてほしい」と厳しめに予想する。十八、十九歳が選挙権を得たが、「何をどう選んで良いか分かりにくいと思う。投票率を押し上げる要因には、残念ながらならないだろう」と話す。

 目標得票数は設定していないが、応援演説をする党幹部らは「トップ当選を目指さなければならない」と意気込みを示す。ただ、支持政党なし層や政治に無関心な層の取り込みは「正直、難しい」と本音を漏らす。

 共産党新人の鈴木千佳さんの陣営幹部は、予想投票率を「期待も込めて60%」とした。安保法制廃止や憲法改正阻止のため、与野党対決を打ち出してきた参院選。「安保関連法に反対するママの会」など市民団体からも応援を受けてきたといい、「今までの選挙とは違う。政治に無関心だった人たちも票を投じる流れがある」と感じる。

 得票数では「比例で二十七万票」を目標に掲げる。選挙終盤戦は支持政党なし派への取り組みに重点を置き、比例議席数の躍進と鈴木さんの巻き返しを図る。

 自民党現職の岩井茂樹さん陣営は投票率を48%程度と予想する。六年前に岩井さんが初当選した時の57・37%より10ポイント近く低いと見込む。陣営関係者は「今回は争点がはっきりせず、大物候補者もいない。盛り上がりに欠ける」と嘆く。

 選挙権年齢引き下げが全体の投票率を押し下げる方向に作用し「個人的には十八、十九歳の投票率は30%台ではないか」とみる。陣営が目指す岩井さんの得票は七十万票。投票率が50%なら得票率は45%、投票率が45%なら得票率は50%と設定し、ラストスパートを掛ける。

 県内の選挙人名簿登録者数は公示前の六月二十一日現在で三百十二万一千七百三十五人。

(参院選取材班)

◇静岡選挙区立候補者(改選数2)=届け出順

江頭 俊満 53 幸福実現党員     諸新

平山佐知子 45 (元)キャスター   民新=社

鈴木 千佳 45 党県常任委員     共新

岩井 茂樹 48 (元)経済産業政務官 自現<1>=公

大嶽創太郎 33 ジャーナリスト    無新

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