静岡

韮山高生徒が「18歳 投票に行く」作戦 主権者教育 正攻法+プチご褒美

2016年7月7日

 選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられて投票行動に注目が集まる高校生。伊豆の国市の韮山高校では昨年の写真報道部のアンケートで七割超が投票に行くと答えたものの、政治や選挙の話題は盛り上がっていない。そんな中で、高校生の投票率アップ作戦を写真報道部員が考えた。

 昨年九月発行の「韮高新聞」には十八歳選挙権の特集があり、一〜三年の各二クラスにアンケートした結果が載っている。選挙に行くと答えた割合は74・1%。共同通信や滋賀県選挙管理委員会などによる十代対象の五つの調査結果から算出した全国平均値の59・7%を上回った。しかし、投票日が近づいても、生徒同士は選挙や政治の話をあまりしていない、と写真報道部員たちは感じている。

 公示前に選挙違反になることや選挙活動の注意点をまとめたプリントが学校から配られており、リーダーで二年の河津真行さん(17)は「面倒には触れたくないという空気になっているのでは」と分析する。顧問の上杉剛嗣(つよし)教諭(55)は「三年生は選挙権のある十八歳と十七歳が混在していて、権利の有無が優越感につながらないように話題を避ける傾向がある」と指摘した。

 高校生の投票を促すにはどうしたらいいのか。河津さんは「十八歳選挙権をテーマにした昨年の講演で政治参加の意義を感じた人が多い」と主権者教育の徹底を訴える。韮山高校は五日、NPO法人Rights(ライツ)副代表理事の西野偉彦(たけひこ)さんの講演会を開いた。参院選を控え、生徒自身の考えに合う政党や候補者を選ぶポイントを教え、生徒が紙に書くなどして考えた。

 「正攻法もいいけれど、若者は自分に得なことがあれば選挙に行く」と考えるのは、昨年の特集を担当した二年の内藤大暉(だいき)さん(17)。投票所前で撮影した写真を見せると飲食店で割引を受けられ、横浜市を中心に全国で広がっている「センキョ割」を例に挙げる。県内飲食店での割引の広がりに期待する。

◆「校内投票所」いいかも…

 二年の橋本樹(いつき)さん(16)は、五日に日本大国際関係学部(三島市)の校舎内に期日前投票所が設けられたことに注目。「高校にもあればいいけれど、伊豆の国市外から通っている人も多いので、不在者投票ができるようになればいい」と提案した。

 部員は一、二年生だけで選挙権はない。一年の今村茉裕(まひろ)さん(15)は「私たちも二、三年後には十八歳。行ってみないと分からないことがあるので、先輩たちには選挙がどんなものだったのか伝えてほしい」と求めた。

 写真報道部は参院選後、十八歳の選挙をテーマにした企画を考えている。

(山田晃史)

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