静岡

首長の対応さまざま

2016年7月7日

◆選挙応援 知事は中立を貫く

 十日の投開票に向け参院選静岡選挙区(改選数二)の候補者の舌戦が激しくなる中、県内の首長たちも行政運営や自らの選挙への影響に思いを巡らす。特定候補の支援をしたり、不偏不党を貫いたりなど対応もさまざまだ。

 川勝平太知事は六月二十四日の定例会見で「特定の党派、個人を応援することはない」と宣言した通り、特定候補の応援を一切していない。知事は初当選時は民主党の推薦を受けたが、二期目は政党の推薦を受けずに圧勝。強力な集票力を誇る知事が支持候補を表明すれば選挙戦の構図に影響を与えるのは必至だが、知事は政党との貸し借りの関係がないとして中立を保っている。

 浜松市の鈴木康友市長も六月二十九日の定例会見で、県内候補者との関係について「公平」として「県外の候補者への応援にも行っていないため、個人的に今回の参院選に関わることはない」と話した。

 静岡市の田辺信宏市長も、特定候補の支援を明確にせず、中立を保つ。六月二十二日の公示日、市内で開かれた自民党現職の出陣式に県中部地区の首長本人が顔をそろえる中、妻を代理で派遣。市長は中日新聞の取材に「公示前には個人的に(演説会などの)会場に足を運んだこともあるが、選挙期間中は自粛している」と述べた。二十四日の定例会見で参院選のスタンスを問われると「ケース・バイ・ケース。公務を優先したい」と語った。

 十月に市長選を控える沼津市の栗原裕康市長は、中日新聞の取材に「自民、民進党の候補を公平に応援する」と話した。三選を目指す市長選では、自民、民進、公明の各党の推薦を受けたい考えで「公平な立場でないと」と気を配る。

 栗原市長は参院選公示日にJR沼津駅北口であった自民現職の出陣式であいさつしたが、二十三日に沼津駅であった民進新人候補の街頭演説には姿を見せなかった。「応援に行く予定だったが、都合がつかなかった」と話した。

 染谷絹代島田市長は六月三十日の定例記者懇談会で「国政と市政は直結している」としながらも、参院選では特段、誰を推しているわけではなく「頼まれたら応援演説する」との姿勢だ。

 積極的に特定候補の支持、支援を打ち出さない首長が多い中、元自民県議の中野弘道焼津市長は自民現職の出陣式や焼津市で開かれた決起大会などに出席し、支持を鮮明にしている。

 中野市長は一期目の市長選を無所属の自民推薦で戦い、自民現職らの支援を受けた。中日新聞の取材に「ご縁とご恩がある。公務の時は出られないけど、休みの時に(演説会などに)出させていただく」と話した。ただ、普段の市政は「市民のため」と不偏不党を強調している。

(参院選取材班)

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