静岡

主要候補者の一日(下)  

2016年7月3日

岩井 茂樹さん 自現

◆津々浦々 声からし遊説

遊説隊の仲間らと雑談しながら昼食を取る岩井茂樹さん(中)=焼津市で

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 沼津市の自宅には公示後、一度も帰っていない。県内をくまなく回るため、前泊で遊説先に入り転戦している。「静岡行脚の旅。県内は広いから」と、岩井茂樹さん(48)はおどける。初当選した六年前も同じ戦法だった。浜松市北端から伊豆半島の先端まで、津々浦々駆け巡る。「人が十人しか集まらない所にも行く。どぶ板だけど、これが自民党の選挙」と陣営関係者は言う。

 朝から雨だった六月下旬は、透明の雨がっぱを着て焼津市や藤枝市を回った。焼津市の街頭演説では、一八〇センチ超の体をかがめ、集まった人々と目線をそろえて手を握った。

 野党時代の初陣を思い起こし「演説すると、やじの方が多いことも。空き缶が投げ込まれることもあった」。逆境時代を支えてくれた支援者に恩返しをしたいと演説で訴える。

 必ず話すのは、弱者の視点と将来を見据えた国づくりだ。「厳しい状況であるほど、弱い方々、女性や高齢者、子どもたちをまず守り、一緒に未来を考えたい」。「求められているのは即戦力。私には実行力があります」。力を込めると、かれ始めた声が裏返った。

 早朝から遊説続きの毎日。ほっとするのが昼食時間だが三十分ほどと短い。「時間勝負だから」と、日程管理のスタッフは厳しい。

 かっぱを着たまま仕出し弁当を食べ「昨夜はホテルで浴衣をもらうのを忘れてパンツ一丁で寝た。開放感があった」と、周囲の笑いを誘った。

 選挙カーで細い路地や住宅地を走りながらマイクを握る。「専門は防災工学です。津波対策で地域の安全を守る」。事業所から数人が出てきて手を振ると、車を降りて駆け寄った。藤枝市の街頭演説では、握手した男性に「負けちゃいかんで」と声を掛けられた。確かな手応えを感じている。

(河野貴子)

◇静岡選挙区立候補者(改選数2)=届け出順

江頭 俊満 53 幸福実現党員     諸新

平山佐知子 45 (元)キャスター   民新=社

鈴木 千佳 45 党県常任委員     共新

岩井 茂樹 48 (元)経済産業政務官 自現<1>=公

大嶽創太郎 33 ジャーナリスト    無新

主な政党の公約

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