静岡

明るい未来若者に 県内候補、訴え熱く

2016年6月23日

候補者の演説を聞き拍手する支持者ら=静岡市葵区で

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 参院選が公示された二十二日、静岡県内の候補者は早速、各地で街頭演説に繰り出した。人口減少や年金問題、雇用に奨学金。初めて選挙に臨む若者も含め、有権者が街角で足を止め、主な候補者の主張に耳を傾けた。

 「月一回でいいから家族でおいしいものを食べに出掛けたいと願う生活者目線の政治を」。民進新人の平山佐知子さん(45)は、浜松市中区の遠鉄新浜松駅前に立った。

 訴えたのは、正規雇用を増やした企業への助成や、一人親家庭に対する支援拡充など。「政策実現のためには、まず議員自らが身を切る選択や行政改革をし、それでも足りない場合に増税」と強調した。

 テレビのキャスターを務めた知名度もあってか、携帯電話のカメラを向ける通行人の姿も。藤枝市の会社員田中洋佑さん(32)は「非正規雇用の問題など、働く人への共感が伝わってきた。若者の思いを反映して」と期待。十八歳選挙権については「まだ全国的に関心が低い。国の安全安心を決める選挙なので、もっと盛り上げが必要」と話した。

 共産新人の鈴木千佳さん(45)は、静岡市葵区の青葉公園でマイクを握った。

 安倍政権が成立させた安保法制に言及し、「子どもたちの未来と命を奪うのが戦争。なぜ、戦場にわが子を送らなければならないのか」と声を張り上げた。奨学金の返済や少ない年金支給額に苦しむ市民の声にも触れ、「人間を大事にしない政治を変えなくては。経済に民主主義を取り入れ、貧困と格差をなくしていこう」と呼び掛けた。

 「戦争反対の姿勢が頼もしい」と同区の無職大久保安男さん(69)。「年金支給額が目に見えて減っている。このままでは若い世代も苦しむのは明白だし、税金の使い道を変えてほしい」。同区の無職田中綾子さん(81)は「政界ではもっと若者や女性が活躍するべきだ。そういう意味でも応援したい」と話した。

 自民現職の岩井茂樹さん(48)は、三島市のJR三島駅前で声を張り上げた。アベノミクスの成果とともに大きなテーマとして挙げたのは人口減少。「地方創生、一億総活躍社会の実現などが処方箋になる」と訴えた。「二十、三十年先に向け準備をしなければいけないタイミング。しっかりしたビジョンを示すことが必要だ」と呼び掛けた。

 同市幸原町の大学生杉浦由泰さん(20)は「ギリシャの財政破綻などを見ると、赤字続きの日本はどうなっちゃうのかなと思う」。大学で国際問題を学んでおり「領土や基地問題も具体的に聞いてみたかった」と注文も付けた。同市の三嶋大社前であった演説を聞いた同市加屋町の書道講師山田益美さん(84)は「口先だけでなく、アベノミクスを成功させてほしい」と期待した。

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