静岡

18歳選挙権 大人からあなたたちへ

2016年6月23日

浜松市役所のロビーに張り出された新有権者の啓発ポスター=浜松市中区元城町で

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 今回の参院選から選挙権年齢が引き下げられ、新たに十八歳と十九歳も有権者になる。戸惑いを見せる十代の新有権者もいる中、大人たちは「十八歳選挙権」をどう受け止めているのだろうか。静岡県内で聞くと、「賛成」「どちらかというと賛成」という好意的な声が聞かれた。

 浜松市中区の美術団体会長、見崎泰中さん(77)は「投票は自分の考えを表現する手段の一つ。早くから責任を持ってやっていきましょうよということだ」と歓迎する。十代の有権者には「制約を受けずに自由に考えてもらいたい」とアドバイスする。

 子どもの声に耳を傾ける「はままつチャイルドライン」の代表青木洋子さん(67)=西区=は、安全保障法制に反対するデモに若者が参加する姿を見て、政治への関心の高まりに期待する。一方で「ただのお祭り騒ぎにならないよう、学校で政治を教えることも含めて、関心を持てるようにしないと」と指摘する。

 「世界的に見れば十八歳から参政権を持つのが標準的」と語るのは、東区の自営業入山孝道さん(59)。「未成年は政治の知識が少ないと言うが、それは一部の大人も同じ。権利を与えられることで勉強するようになり、知識が身に付くはずだ」

 専門学校生の息子(18)が一票を得た南区のパート飯田和代さん(40)は「政治に興味がない若い人もいるようだが、彼らの意見を国の動きに反映させるためには賛成」。息子と政治家の不祥事や消費税の動向について話す機会も多いといい、「若者のほうが税の使い道や経済の動向に敏感なのでは」と感じている。

 「どちらかというと賛成」と答えた静岡大大学院二年の荘田宗一郎さん(23)=中区=は、これまでに一度も投票に行ったことはない。「誰が政治家になっても変わらないし、自分が一票を入れたところで結果が覆ることはない」。しかし、「十代でも政治のことを真剣に考えている人もいる。そういう人たちに政治に参加する機会が与えられるのはいいことだと思う」と受け止める。

 県民有志のネットワーク「みんなで選挙@静岡(ミナシズ)」共同代表の村松美里さん(31)=浜北区=も「どちらかというと賛成」を選択。自分は選挙から遠ざかっていたが、二年前の衆院選では集団的自衛権の行使容認を食い止めたいと、久しぶりに投票に行った。「十代がどんな投票行動に出るかは分からない。選挙に関わること自体がおもしろいという雰囲気になったら」と話した。

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