静岡

<18才の夏>より良い社会へ先陣

2016年6月14日

◆県「若者選挙パートナー」 任命式で学生抱負

18歳選挙権についての意見などを述べ合う若者選挙パートナーら=県庁で

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 来月十日投開票の参院選から十八歳以上に選挙権が引き下げられるのに伴い、若者向けの選挙啓発を同世代にも担ってもらおうと、県は、二十歳前後の高校生と大学生、大学院生計十人を「若者選挙パートナー」に任命した。来年三月までの任期で、若者の政治・選挙への関心を高めてもらう取り組みを企画提案してもらい、啓発活動にも参加してもらう。 

 十二日に県庁で任命式があり、一人ずつ秋山雅幸県選管書記長から任命書を受け取った。秋山書記長は「難しく考えず、積極的に意見やアイデアを出してほしい」と話した。

 若者選挙パートナーたちは、毎月一回の企画・交流会で、県内の高校や大学での出前授業の案や学校外での啓発活動の内容を考えていく。十二日の初会合では、県選管からの選挙についての基本的な説明のほか、それぞれがどんな政策に関心を抱いているかや、十八歳選挙権に関して思うことを話し合った。

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 県選管によると、前回二〇一三年の参院選の投票率は、二十〜二十四歳が26%、二十五〜二十九歳が33%で、六十、七十代より40ポイント近く低い。

 来月の参院選で初めて選挙権を得る県立大三年の斉藤亮太さん(20)は「選挙は行かなきゃいけないとは思っていない。ただ行けばいいという啓発はしたくない」と意見を述べた。

 富士高校三年の山田真瑚さん(18)は「権利と責任はセットだと思う。未来に生きる当事者として、より良い社会へ先陣を切りたい」と、十八歳で選挙権を得る初めての世代として抱負を語った。

◆出席者にアンケート 「投票率」「福祉」などに注目

 任命式に出席した若者選挙パートナーに、本紙がアンケートで参院選の争点や注目点などを尋ねたところ、三人が「十八歳選挙権」の影響に関心を寄せた。

 十八歳選挙権を挙げた理由では、山田真瑚さん(18)は「私たち若者の投票率がどれくらい反映されるかが重要」、初めての選挙となる静岡文化芸術大三年の古橋達基さん(20)も「投票する母体がこれまでより多くなるため」と答えた。

 静岡大一年の天野壮貴(まさき)さん(19)は昨年、地元の愛知県新城市で十八歳以上を対象にした住民投票を経験したが「あまりうまく回っていない印象を受けた。国単位で回す時にどうかといったところに疑問を感じる」とも記した。

 県立大一年の倉田笑莉(えみり)さん(18)は争点として「若者と高齢者の支援のバランス」を挙げた。「どちらに片寄ってもいけないと思うので」。静岡大大学院一年の萩原万葉(まほ)さん(22)は「子どもの福祉に関わる社会保障費」を注目点に挙げ、「子どもが育つ環境について、もっと真剣に考える政党・政治家を選びたい」と付け加えた。

 地元市議や県議の選挙公約を読み込んだり、海外の政策を研究したりしている斉藤亮太さん(20)は「国の根幹をなすものだから」と憲法改正に関する議論に期待する。最年少で沼津中央高校二年の高井麗海さん(17)は、まだ今夏は選挙権がなく「選挙のことも勉強を始めたばかりなので、これから考えていきたい」と話した。

(神谷円香)

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