静岡

若者の支持、どう獲得 出馬予定者ら模索

2016年6月3日

 二十二日公示、七月十日投開票の参院選では選挙権が十八歳以上に引き下げられる。静岡県では約六万九千人の十八、十九歳が新たに有権者となる見通し。静岡選挙区(改選数二)の立候補予定者は若者の支持を得ようと、あの手この手を模索する。

◆SNS活用

 自民党現職の岩井茂樹さん(48)は「フェイスブックをやっているから、SNS(会員制交流サイト)を生かすことになる」と情報発信に着目する。ただ「最近は忙しすぎて更新できない。まずいなと思っている」と苦笑い。「書き込みの十倍は働いている」ものの、活動を細かく伝えきれていないのが悩みだ。

 若年層の支持獲得に向け、自民党静岡県連は二年前に学生部を設置した。県内大学生らが加入し、政策コンテストや社会問題を題材にしたグループ討論などを重ね、政治への関心を高める活動をしてきた。ただ、実際の選挙で成果が表れるかは不透明で、若年層の投票率の想定すら難しい。県中部地区の選対を率いる天野一県議は「来週対策を打ち合わせる」と話し、「まずは(若者の)投票率を上げること」と考えている。

◆ツイッターで身近な話題

 民進党新人のフリーアナウンサー平山佐知子さん(45)が最も訴えたいのは格差是正。これからの社会を担う若者にこそ、当事者として考えてもらいたいと思う。「若い人が下を向いちゃっている。安定した生活ができる仕組みづくりが必要」と実感する。

 高校生ら十代への発信には正直、課題を感じる。ツイッターやフェイスブックには硬い話題ではなく、グルメや見どころの写真を載せるなど「身近さ」を感じてもらう工夫をしているが、「興味がないとそもそも見てもらえない」。何度か若い世代に集まってもらい話をする場も設けたが、手応えはまだ得ていない。

 「選挙って独特な雰囲気がある」と自身もこれまで政治家に違和感を感じていた一人。出馬を決めた今は「選挙に立候補する人は普通の人なんだ」と、若者に訴えるつもりだ。

◆見た目重視で減量

 共産党新人の鈴木千佳さん(45)が気に掛けるのは「見た目」。初めて投票する若者らは「印象で決めるかも」とダイエットに励んだ。

 得意の料理を生かして食事を野菜中心にし、ビルでもエレベーターではなく階段を使う。努力のかいあり体重は三キロ減。参院選が事実上スタートした一日は、ショートボブの髪をさらに切って演説に臨み、水色のジャケットを羽織って爽やかさをアピールした。「かっちりしたスーツで決めるばかりではなく、時にはジャケットも脱いで身近さを印象づけたい」と話す。

 遊説では、出身の静岡大を中心に、大学のキャンパス周辺や若者が集まる繁華街、通学路などを回る。若者の社会保障強化はもちろん、給付型奨学金の導入やブラックバイトの根絶を訴え、政策面でも支持を集めたい考えだ。

 静岡選挙区にはこのほか、諸派新人の江頭俊満さん(53)が立候補の意思を表明しており「憲法九条改正」などを訴えている。

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