静岡

三島の日大に期日前投票所 市選管と協定

2016年4月27日

◆投票率向上へ 今夏の参院選から

期日前投票所を大学内に設置する協定を結んだ三島市選管の今井委員長と日大国際関係学部の渡辺学部長(右)=三島市文教町で

写真

 六月十九日から選挙権の年齢が十八歳以上に引き下げられるのを受け、三島市選管と日本大学国際関係学部(三島市)は二十六日、大学内への期日前投票所設置を中心にした協定を締結した。夏の参院選から試験的に始める。市選管によると、大学に期日前投票所が初めて設置されたのは二〇一三年参院選の松山大(松山市)。昨年までに山梨大(甲府市)をはじめ全国十三大学で設けられているが、県内では初めて。

 若年層の低投票率を改善するため、市選管から大学側に協力を依頼した。昨年四月の市議選では、投票率は49・87%だったものの、二十代前半に限ると30%に満たなかった。

 投票所は、JR三島駅に隣接する三島駅北口校舎のロビーに設ける予定。学生の講義時間を考慮して開所は日中を検討している。日大国際関係学部には短大や大学院も含めて三千四百七十五人の学生がおり、三島市在住は八百六十人。ただ、住民票を移しているのは二〜三割にとどまるとされることから、一日だけの開設になりそうという。

 今井紀三男(きさお)市選管委員長は「投票を身近に感じてもらうことは効果的だ」と狙いを語った。渡辺武一郎学部長は「日本では選挙権が当たり前だけれど国によっては違う。世界のことを学ぶ上で日本の国を知り、どうしたら良いのかを考えてほしい」と学生に期待した。

   ◇

 十八歳の学生の受け止め方はさまざまだ。千葉県出身の一年見供(みとも)弘基さん(18)は「近くにあれば投票に行くかな」と評価しつつも、「設置しただけで終わらせるのではなく、選挙に関心を持てる仕掛けの方が必要では」と指摘した。

 一方、市内に住みながらも岐阜県大垣市から住民票を移していない一年の長田萌(もえ)さん(18)は「選挙に行きたいけど、学内の投票所は使えない」と顔を曇らせる。地元で成人式を迎えるために住民票を残したといい、参院選は実家で投票するつもりだ。「若者が投票しやすい環境じゃない」と指摘し、「学内でも地元の候補者に投票できたり、インターネット投票が実現したらいいのに」と求めた。

(山田晃史)

主な政党の公約

新聞購読のご案内