静岡

連休中 早くも火花 立候補予定者4氏走る

2016年5月8日

◆経済や巨大地震など争点に

 七月に実施予定の参院選まで二カ月余りとなり、静岡選挙区(改選数二)の立候補予定者らの動きが活発となっている。立候補を表明しているのは現職、新人の計四人。大型連休中も人が集まるイベントに顔を出し、早くも火花を散らす。衆参同日選の可能性も踏まえ、関係者は準備を進めている。

 ゴールデンウイーク真っただ中の三日。浜松まつりの凧(たこ)揚げ会場(浜松市南区)に参院選の出馬予定者が顔を出した。

 「よろしくお願いします」。法被姿のまつり参加者が集う陣屋を回り、あいさつ代わりの名刺を差し出す。鳴り響くラッパにも動じず、一人一人と握手を重ねた。

 四人のうち、二期目を目指す現職は自民党の岩井茂樹氏(47)。国会日程を優先させながらも頻繁に東京と静岡を往復し、支持固めに余念がない。公明党をはじめ、県内の主要約百団体からの推薦を獲得。全県をくまなく回る「静岡行脚」を本格化させている。

 陣営は自民党としての得票数が、来年の知事選を占う試金石になり得るとして引き締めを図る。アピールするのは与党議員としての実績。連休中は地元沼津市での街頭演説をはじめ、各地の会合で熱心に訴えた。

 民進党は現職の藤本祐司氏(59)が引退し、新顔のフリーアナウンサー平山佐知子氏(45)を擁立。高い知名度を武器に初陣の選挙戦を乗り切る構えだ。連休中は、党県連の集会、推薦を受ける連合静岡傘下組織の会合への出席だけでなく、静岡市、浜松市などの中心市街地で街頭演説を繰り返した。

 支持政党なし層への浸透を図るために各地のイベントに参加。「衆参同日選の可能性はある」(平山氏陣営)として、今後は衆院選の立候補予定者と一緒に行動して相乗効果を狙う。

 共産党は党県委員会女性・子育て部長の新人鈴木千佳氏(45)を立てている。全国の一人区で野党候補の一本化が進んでいるが、二人区の静岡では、安全保障関連法を成立させた安倍政権の政治手法を「強引」と批判して反自民票を取り込む作戦で、議席獲得を目指す。

 連休中は、党県委が静岡市中心部で毎週開いている街頭集会に加え、各集会にも足を運び名前を売り込んでいる。

 政治団体幸福実現党の県本部副代表江頭俊満氏(53)も支持を呼び掛けている。

 次期衆院選では、自民党が比例復活当選を含む現職七人と前職一人を全八選挙区に立てる見通し。民進党は比例復活当選を含む三現職と二新人が立候補を予定しているが、1、7、8区が未定で調整を急ぐ。おおさか維新の会は1区に前職を擁立。共産党は野党候補の一本化で調整を進める。

 連休中は現職議員の多くが地元に戻り地盤固めに力を注いだ。熊本地震などの影響で衆参同日選の可能性が低くなったとの見方もあるが、陣営の関係者は「衆参同日選はまったく消えたわけじゃない。そうなっても大丈夫なように備える」と話している。

 集団的自衛権の行使容認を柱とした安全保障関連法や安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非に加え、改憲問題、貧困と格差問題が全国と同じく選挙の争点となる。熊本地震の発生で改めて県民の大きな関心を集める南海トラフ巨大地震などの地震・災害に備える防災対策や、中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働問題が大きな争点に浮上する。

(本田英寛、大野奈美)

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