大村氏再選、投票率は史上2番目の低さ

2015年2月2日

当選を確実にし、花束を手に笑顔を見せる大村秀章氏=1日夜、名古屋市中区の事務所で(内山田正夫撮影)

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 愛知県知事選は一日投開票され、現職の大村秀章氏(54)が新人で県社会保障推進協議会事務局長の小松民子氏(64)を破り再選を果たした。得票数は百六十二万九千百四十七票で前回を十二万票余上回り、史上二番目。大村氏は、河村たかし名古屋市長とともに既成政党と戦った前回選から一転、共産を除く各党相乗りの支援を受けた。二期目はオール与党体制となる。投票率は34・93%。同じくオール与党体制で現職が四選された一九九五年選挙の32・38%に次ぎ、史上二番目の低さとなった。

 大村氏は民主、維新、公明、生活、次世代や自民県連と減税が推薦。小松氏は共産が推薦。現県政の継続か転換かをめぐって論戦が交わされた。

 大村氏は産業振興に力を注いだ四年間の実績をアピール。「さらに経済を強くして若者や女性の活躍の場をつくる」と訴え、リニア中央新幹線の整備や国産ジェット旅客機の製造など大型事業の支援で雇用を増やし、福祉や教育を充実させる「好循環」を目指すと説いた。街頭など二百カ所以上で演説を繰り返した。

 二期目に向け「日本一の愛知、人が輝く愛知をつくっていきたい。『人財力』をしっかり磨いて日本を支えていく」と抱負を語った。

 小松氏は、大村県政を「大企業重視で県民に冷たい」と批判。福祉や教育などを優先する県政への転換を掲げ、リニアは安全や環境面で問題があるとして建設凍結を訴えた。共産の国政での勢力伸長を背景に、大票田の名古屋市内を中心に訴えたが、知名度の高い現職の壁に阻まれた。

 各党相乗りの構図で関心が高まらず低投票率となった。一方で、候補者が二人と有権者の選択肢が限られたこともあり、大村氏は、今回と同じ構図だった一九七九年の選挙で再選された故仲谷義明氏の百七十万二千二百三十四票に次ぐ票を獲得した。

◆愛知県知事選確定得票

当1,629,147 大村秀章 無現<2> =民維公生次減

  391,308 小松民子 無新 =共

◆大村秀章(おおむらひであき) 54 知事(元)衆院議員・自民党県会長・農水省職員▽東大