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的狙いやすい筒に改良 視覚障害者スポーツ吹矢

改良した筒を構える松本市スポーツウエルネス吹矢協会の鈴木会長=松本市新村で

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 松本市スポーツウエルネス吹矢協会と県工業技術総合センターが、目が不自由でも楽しめるスポーツ吹矢の筒を開発した。同吹矢協会が昨年つくった赤外線センサーを利用した筒の改良版で、的に近づくほど音が大きくなるようにするなど、格段に狙いが付けやすくなったという。

 スポーツ吹矢は筒に込めた矢を息で飛ばして的を狙う競技。松本視覚障害者福祉協会が高齢の視覚障害者のスポーツとして注目し、吹矢協会に用具の制作を依頼していた。

 改良前の用具は、吹矢協会員の竹内明宏さんらが昨年六月頃に完成させた。的の上部に赤外線発光器を、筒に赤外線センサーとブザーを取り付けた。筒が的の中心を向くと音が鳴る。

 ただ、ブザーの音量がほぼ一定のため筒の向きが分かりにくい課題があった。動作を制御する電子基板も縦五センチ、幅七センチと大きく、筒からコードを延ばして接続していたためコードが脚に絡まる恐れもあった。

 改良版は、吹矢協会が用具の開発で元気づくり支援金優良事例に選ばれたのがきっかけ。開発を知った県センターが昨年十二月に改良を打診した。

 県センター環境・情報技術部門の小口京吾さんが手掛けた。的の発光器はそのまま利用し、筒が的の中心に向くに従って音が大きくなるように工夫。ブザーもイヤホンに替え、複数人でも同時に競技しやすくなった。基板も小型化して筒に取り付け、取り回しも向上した。

 発光器と筒に取り付けるセンサーなどは計一万円弱で制作できるという。吹矢協会の鈴木健一会長(71)は「やっと理想の形になって、ありがたい。視覚障害者のスポーツの幅を広げるため、日本スポーツ吹矢協会の公認用具に申請したい」と話した。

 (川添智史)

 

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