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伊那のビールでのんびりと 醸造所兼バー、7日開店

7日にクラフトビール醸造所兼ビアバーを開設する冨成さん=伊那市西箕輪で

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 信州大農学部出身の冨成和枝さん(31)が七日、伊那市西箕輪にクラフトビール醸造所兼ビアバー「In a daze brewing」を開店する。学生時代から伊那谷の自然にほれ込んでいたという冨成さん。「伊那は農作物が豊富。地元の農作物を使ったビールをきっかけに、農業を盛り上げていきたい」と意気込む。

 冨成さんは、愛知県岡崎市出身。信州大、同大大学院で乳酸菌などについて学んだ後、同県豊橋市の食品メーカーに就職。配属された調味料事業部で、六次産業の事業を進める中で出合ったのが、クラフトビールだった。

 ビールが多く飲まれているベルギーなどでは、地元のムギやハーブ、スパイスがふんだんに使われている。「日本でも地域のものでビールを造ることができる。独立して事業として立ち上げたい」と脱サラ。二〇一四年、岡崎市のクラフトビール醸造所に入社し、ビール造りを学んだ。

 市内には旧東海道の宿場町藤川宿があり、松尾芭蕉が美しさに感動して<ここも三河むらさき麦のかきつばた>の句を詠んだ「ムラサキムギ」が栽培されている。「ムラサキムギ100%のビールを造ろう」と地元のまちづくり協議会に掛け合い、地域の人たちと一からムギをまき、ムギを踏み、クラフトビール「むらさき麦酒」を生み出した。退社した今でも毎年六月の収穫祭では、冨成さんが携わったビールが振る舞われているという。

 会社員の時から学生時代を過ごした長野県での暮らしを思い描いていたという冨成さん。七日から販売するのは、ハーブのような落ち着いた香りが特徴の「イングリッシュペールエール」や伊那谷産の米を使った「アメリカンIPA」の二種類。石窯で手作りのピザも販売する予定だ。開店からしばらくは、松本市の醸造所に委託販売する形で運営し、年内をめどに、伊那での醸造を本格化させる。

 軌道に乗れば、地元の作物をふんだんに使ったビールの提供と併せて、バイオガス発電やビニールハウスでの果樹栽培にも挑戦してみたいという。「たまには伊那でビールを飲んで、一日のんびり過ごしませんか」と呼び掛けている。(問)In a daze brewing=0265(95)2076 

 (板倉陽佑)

 

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